優勝は81kg級の武田のみ/東京学生体重別選手権

1999.01.01
 10月の全日本学生体重別選手権への出場権をかけて行われた今大会に本学から23名が出場。昨年の全日本学生体重別で3位に輝くなど優秀な成績を収めてきた81kg級のエース、武田が優勝。また菅原が1年生ながら90kg級で2位となった。

 本学から今大会に全階級合わせ23名が出場した。しかし西岡主将はじめレギュラー陣が次々と敗退。決勝に進出したのは81kg級の武田、90kg級の菅原の2選手だった。
 
 武田はひざの半月板、靭帯(じんたい)を痛めながらも出場。初戦では格下を相手にGS(ゴールデンスコア)にまでもつれ込む戦いで辛くも勝利。その戦いを見た園田助監督は武田に喝を入れる。これに奮起した武田は次々と勝ち進んで行き、決勝戦に進出した。決勝でも持ち前の豪快な柔道は健在。場外際で相手を倒し、技ありを奪い試合を優位に進める。試合終了のブザーが鳴り優勝を決めるも、笑顔はなかった。試合後、武田は「今日勝てたのは今まで指導してくれた先生、先輩方といった良い指導者のおかげ。まだまだこれからです。自分は弱いので、強い気持ちを持って挑みたいです」とおごりなどみじんも感じさせない頼もしい答えが返ってきた。

 今大会初出場の菅原は、キレのある柔道で次々に一本を取り勝ち進んでいく。準決勝で同門の松岡と対戦。この対決を菅原が制し、オール一本勝ちで決勝まで駒を進めた。決勝では日大の池田との一進一退の攻防を繰り広げ、GSの延長戦にもつれ込む。しかし菅原が寝技に持ち込もうとしたところを、池田に上四方固めを決められ一本。2位となったが、その後の活躍を期待させる戦いぶりだった。

 本大会には今大会での成績をもとに出場選手が選考される。ユニバーシードで活躍した海老沼(商2)、上川(営2)は既に推薦による出場が決まっている。

 昨年は優勝者を出せなかった悔しさを彼らは晴らせるのか。そして彼らは歴史と伝統を誇る明治柔道の誇りを取り戻せるのか。決戦の場所は10月11日、12日の日本武道館。彼らの真価が問われる。