全日本大学対抗選手権展望~水谷・甲斐のダブルスが優勝へのカギ~/練習取材

1999.01.01
 8月10日~12日まで京都市体育館にて全日本大学対抗選手権(インカレ)が行われる。明治は昨年青森大に敗れ、3位に終わった。今年は98年以来となる、11年ぶり12回目の優勝を目指す。

 明治は今年も団体戦3冠(春秋リーグ戦・インカレすべてでの優勝)という目標を掲げながら、春季リーグ戦制覇を逃している。インカレでは何としてでも栄冠をつかみ取りたい。「春のリーグ戦負けて以降、水谷(政経2)・甲斐(営2)のダブルスを強化している。ここ最近ダブルスで負けて団体戦優勝を逃してきた。2人のコミュニケーションを活発にさせるようにしてきた」(高山監督)。インカレは4単1複形式で試合が行われるので、6単1複形式のリーグ戦より断然ダブルスの重要度が増してくる。水谷・甲斐ペアがどこまで成長できているかが優勝へのカギだ。

 今大会一番の障壁となって立ちはだかるのが早大だろう。早大には先日行われた関東学生選手権で単複ダブル優勝を果たしたエース・笠原を中心に、足立、御内と実力者が揃っている。春季リーグ戦で明治が唯一黒星を許した相手も早大。ここで絶対に借りを返しておきたい。

 「今まで青森大に勝っても決勝で早大に負けたりしてあと1歩のところで優勝を逃してきた。あと1歩を最後に埋めるのは勢い。試合を通してチーム全体で選手たちを盛り上げていきたい。優勝する準備は整っている」(平屋主将・政経4)。卓球界の王者たる明治が10年以上もインカレ制覇を成し遂げていない。この事実は一刻も早く消し去らなければいけないだろう。11年ぶりの優勝に向けて戦いはすでに始まっている。

☆試合前の選手のコメント☆

平屋主将
「リーグ戦で負けてからは個人個人で目標を決めて、達成することで全体の価値に繋げるという取り組みをしてきた。試合に出られない選手もいるが、一人一人その人にしか出来ないこともあるので部員全員の意識を高める必要がある。会場に行けないみんなの分まで応援頑張ります」

軽部(営3)
「テストが終わり、1日中練習できるようになったので調子は上がってきた。インカレは青森大が出場するが微妙なメンバーなので、やはりライバルは早稲田。ダブルスが重要になってくるので確実に取りたい。今年はリーグ戦で負けたので絶対優勝したい」

定岡(商3)
「初めてのインカレなので、出場機会があればチームに貢献できるようにがんばりたい。出場できなかったらチームをバックアップしていきたい」

甲斐
「いい感じに仕上がってきている。青森大はメンバーに野球部(?)がいたりするので今年は敵ではない。やはりダブルスが大事。早稲田は笠原と足立で来ると思われるので絶対ダブルスを取りたい。目標は優勝」

松渕(文2)
「自分はサポート役なので、優勝のために全力でサポートしたい。応援の選手はインカレには来れないので、30人分の声を出したい」

水谷
「インカレが近いので全体的にピリピリしている。ダブルスについては、甲斐と練習を重ねているので順調。春よりはいい感じになっている。対早稲田のダブルスは1勝1敗なので、拮抗している。大事なのは、自分がシングルスダブルスをちゃんと両方取る事
優勝しかない。明治が実力では1番上だし、いろんなところから期待がかかっているので期待を裏切らない結果を残したい」

根田(営1)
「出場できたら全力で勝ちにいきます。出場できなかったら出場している人を盛り上げられるような応援をしたい」