(9)春シーズン開幕 強力FWと新生BKで挑む

2014.04.26
 いよいよ、丹羽体制2年目のシーズンが幕を開ける。明治は、春季大会グループBで昨年度関東大学対抗戦4位以下と関東大学リーグ戦4位以下のチームとの試合に臨む。その他にも、早稲田や帝京大、筑波大の対抗戦上位校のほか、釜石シーウェイブスとの試合も予定されている。
 全勝を目指すとともに、チーム全体のレベルアップを狙う。

 昨年の主力が多く残る。特にFWには、PR勝木来幸主将(営4=常翔学園)を筆頭に、昨年対抗戦に出場した選手が多い。U20に選出されたPR須藤元樹(文3=国学院久我山)、PR塚原巧巳(政経3=国学院栃木)、FL上田宥人(政経3=東海大附仰星) 、FL桶谷宗汰(営2=常翔学園)など、ジュニア・ワールド・ラグビー・トロフィー(JWRT)の優勝にも貢献した選手も多く充実の選手層だ。BKは山口修平(平26政経卒・現東芝ブレイブルーパス)らHB団に加え、トライゲッター・小澤和人(平26営卒・現日野自動車)が去ったが、実力者は多くスタメン争いが激しくなる。ケガで出遅れるが、日本代表候補合宿に招集されたルーキー・梶村祐介(営1=報徳学園)の存在も、BK陣に良い影響を与えそうだ。 

 実りある春シーズンを目指す。初戦・青学大戦から始まる春季大会に加え、王者・帝京大や昨年の大学選手権準優勝の早稲田、ベスト4の筑波大など強豪校との試合も控える。だが丹羽監督は「チャレンジをしていきたい」と、勝ちにこだわる前提の上で、昨年同様に多くの選手をAチームに起用。そして、まずはチームのスタイルや個人のスキルの確立を目指す。昨年は、新体制の初めということもあり苦戦したが、今年は首脳陣の考えも浸透してきており、状態は良さそうだ。

 新体制となり「三冠」を目標に掲げる明治。その戦いはもう始まっている。「チームに勝癖をつけて自信にできたらいい」(勝木主将)。チーム一丸で春シーズンを戦い抜き、悲願の大学日本一に近づいてみせる。

[阿部慎]

◆関東大学春季大会B 対青学大戦の先発メンバー&リザーブ◆
1.PR 勝木 来幸(営4=常翔学園) 9.SH 加納 遼大(文4=常総学院) 16 中村 駿太(商3=桐蔭学園)
2.HO 牛原 寛章(政経4=佐賀工) 10.SO 田村 熙(営3=国学院栃木) 17 植木 悠治(政経3=常翔学園)
3.PR 松波 昭哉(政経4=東福岡) 11.WTB 齊藤 剛希(商3=筑紫) 18 塚原 巧巳(政経3=国学院栃木)
4.LO 大椙 慎也(法4=国学院久我山) 12.CTB 水野 拓人(情コミ4=東海大附仰星) 19 塚田 友郎(文3=深谷)
5.LO 小林  航(法3=明大中野八王子) 13.CTB 西橋 誠人(商4=桐蔭学園) 20 桶谷 宗汰(営2=常翔学園)
6.FL 田中 健太(営3=大阪桐蔭) 14.WTB 堀米 大地(政経4=流経大柏) 21 浦部 岳之(法3=桐蔭学園)
7.FL 平井 伸幸(法4=桐蔭学園) 15.FB 村井 佑太朗(政経4=秋田工) 22 長石倉 豪(営4=報徳学園)
8.No.8 松橋 周平(政経3=市立船橋) 23 成田 秀平(営2=秋田工)