(男子)菊地が新プログラムでSP5位! 各選手が団体戦でも実力を発揮/国民スポーツ大会冬季大会

 青森県八戸市で、国民スポーツ大会冬季大会(国スポ)のフィギュアスケート競技が開催された。初日に行われた男子SP(ショートプログラム)には東京都代表に菊地竜生(政経3=目黒日大)、千葉県代表に周藤集(政経1=ID学園)、栃木県代表に丸山英希(法2=宇都宮短大付)、磯和大智(営1=京都両洋)、埼玉県代表にOBの大島光翔(令7政経卒・現富士薬品)が出場。菊地が新たなプログラムを披露して5位に入り、FS(フリースケーティング)に向けて弾みをつけた。

◆1・31~2・3 国民スポーツ大会冬季大会 スケート競技会(FLAT HACHINOHE)
▼1・31 成年男子SP

 東京都代表の菊地は「仲間のおかげで強く気持ちを保てた」と一新したプログラム『Hyperion』で演技を披露した。冒頭、得意とするトリプルアクセルは高さのあるジャンプで1.60の加点がつく。続くコンビネーションはセカンドジャンプがステップアウトとなるも、最後に跳んだ3回転ルッツはしっかりと着氷。最後のステップまでスピード感あふれるスケーティングを見せ、力強く演技をやり切った。「ジャンプに集中していたところはあったが、強弱をつける場所とか、意識が他のところにもちゃんとうまく気配りできていたので、全体的に良かった」と68.81点でSP5位につけた。

(写真:『Take Five』を披露した周藤)

 周藤は千葉県代表として出場した。滑りこなしてきたプログラムで1本目のトリプルアクセルを見事に着氷し、演技を勢いづける。しかし2本目のジャンプは1回転となり得点にならなかった。それでも最後のジャンプは3回転フリップの着氷が乱れながらもこらえ、セカンドジャンプをつけることに成功した。「(コンビネーションジャンプを)つけないと点数全く伸びないので、意地でもと思ってつけた」。ステップでも転倒のミスがあり、演技後は予想外の結果に悔しさを見せながら「修正して明日につなげていきたい」と話した。

(写真:キレのある滑りを見せた磯和)

 丸山とともに栃木県代表として出場した磯和は「二人でフリーに進出する」という目標で今大会に挑んだ。同じリンクで練習する埼玉県の選手たちにも見守られ、冒頭のトリプルアクセルを着氷。「今シーズン初めて入ったのですごくうれしかった」と笑顔で振り返った。「(トリプルアクセルの着氷をしたことによって)気を抜いてしまった」と語る2本目は回転が抜け無得点に。それでも3本目は加点のつくコンビネーションジャンプを着氷し、崩れることはなかった。得点は49.85点でSP20位となり、FS進出をつかみ取った。

(写真:仲間に見守られ演技に向かう丸山)

 同じく栃木県代表の丸山は『Take me to Church』を披露した。コンビネーションジャンプを予定していた1本目のジャンプで乱れがあり、単独のジャンプとなる。しかし、2本目のジャンプでは普段はコンビネーションをつけないというサルコーにセカンドジャンプをつけ着氷した。「こっちに来てからも(サルコーにつける)練習はしていなかったので(1本目をミスした時に)参ったなと思った。でも、同じリンクで練習している大中惟吹選手(埼玉県代表・東洋大)が直前にノーミスの演技をしていたのでその流れで跳べたと思う」と振り返った。3本目のジャンプも着氷したものの、最後のスピインはミスがあり無得点となった。SP27位と、目標としていたFS進出とはならなかったが「あとは応援を頑張りたい」と国スポならではの意気込みで前を向いた。

(写真:会場を熱く盛り上げた大島)

 埼玉県代表の最年長として出場した大島は、失意の結果に悔しさをにじませた。「全日本の点数を超えられるようにと思って練習してきた。いいところ見せないとなと思って気合いが入りすぎて空回りしてしまった」と振り返る。冒頭、得意のトリプルアクセルで転倒すると、続くコンビネーションジャンプもアテンションがつき、加点のジャンプとはならなかった。ロックな曲調に合わせ、会場を巻き込み盛り上げたがステップシークエンスでバランスを崩し惜しくも転倒。57.33点でSP11位発進となった。「落ちるところまで落ちたので、あとは上がるだけ。その分気楽に、皆さんに楽しんでもらえる演技ができたら」とFSに向けて意気込んだ。

[髙橋未羽、大島菜央]

試合後のコメント

菊地
――演技にあたって、どのような気持ちで臨まれましたか。
 「今シーズンまだSPで60点以上を出していなくて、昨シーズンはずっと60点とかを出していたんですけど、今シーズンはずっと不調続きだったので。今シーズン最後の試合、自分の今年の集大成をしっかり出すぞという気持ちで挑んで、強い気持ちがしっかり現れたかなというふうに思います」

――FSに向けて意気込みをお願いします。
 「まずは自分の得意なトリプルアクセルをしっかり2本決めて、一応調子次第で4回転もチャレンジしようと思っているので。ノーミスで200点いけるように頑張りたいなと思います」

周藤
――ここまでは練習はどんなことを中心に積んでこられましたか。
 「一つは4回転の練習、やはりシニアに来シーズン上がっていくと、4回転を2種類ぐらい安定して降りられないと、トップと戦っていけないので、そこの練習をしてきて、ちょっと4回転の方に気持ちがいきすぎちゃって、今回の失敗になったのかなと思います」

――国スポは普段の大会とは違うと思いますが、どんな大会ですか。
 「やはり応援がいつも以上にあって楽しい試合だと思うんですけど、僕にとっては試合は全て一緒で、100パーセント自分の練習を披露する場だと思っているので、その気持ちは忘れずに明日頑張りたいという感じです」

磯和
――今シーズン、アクセルに苦戦していた中での着氷となりました。どのような練習を重ねてきましたか。
 「昨シーズンまではアクセルが一番得意じゃないですけど、結構試合でも入るような感じでした。けど、今シーズン調子が悪くなって、シーズンを通して点数が伸びなかったりというのがあったので、本当に今日というのは、これから頑張れる理由の一つになりました。今シーズンは、昨シーズンまでやってきたアクセルの形をできるだけ崩さないようにということを必死にやってきたので、それが今日お客さんの前でできたというのはとてもうれしく思います」

――丸山選手とは大学の先輩後輩ですが、一緒に県の代表として出場していかがすか。
 「今まで自分が京都にいた時は森本選手(涼雅・京都府代表・同志社大)と一緒に出させていただいたりしたんですけど、言ってしまえばスケートだけの関係だったので、今回は学校も同じで一緒に出て。一応先輩後輩ですけど、そんなこともなくというか。気楽にいけたかなと思います」

丸山
――リンクの周りには埼玉県の選手も応援に駆けつけていましたがいかがでしたか。
 「ほかの試合とかでも応援はしていただいているんですど、やっぱりリンクサイドという一番近いところから、ああやって大きい声で大人数に応援されたのはとてもうれしかったし、滑っていて楽しかったです」

――2年生が終わり大学生活が折り返しになると思いますが、ここまでの学校生活はいかがでしたか。
 「勉強の部分は、もともと勉強が得意な方ではないので、ちょっと苦戦しながら同級生に助けてもらったりとかして頑張っています。スケート面だと、思うように結果が出せなかったりとか、自分の中で成長とかができていないって言ったらあれですけど、思うようにはいかなかったなと思います、この2年間」

大島
――どういう点で気合いが入りすぎて、空回りしてしまいましたか。
 「埼玉県代表で、今日リンクサイドにいた子も全員普段から上尾で練習していて、同じ場所で練習している子たちなので、ちょっといいところ見せないとなと思って気合いが入って。そしたらアクセルその分力が入って。本当にアクセル普段転ぶことって滅多にないんですけど、いつもしない転け方、失敗の仕方をしてしまって。そからはそうですね。もうなんか長い2分50秒でした」

――昨年埼玉県は成年男子で優勝という結果を収めました。今回の団体の目標を教えていただいてもよろしいですか。
 「去年優勝した相方がね、本当は国体一緒に来るはずだったんですけど、なんかイタリア行っちゃって、ちょっと居ないので。その分僕が今回は引っ張らないと、と思っています。一緒に相方で出ている大中くんもずっと埼玉で一緒に練習してきて、多分大きい試合はこれで最後。今年引退だと思うので、これで最後だと思うので、本当にいい順位を団体でとって、いい思い出にしてあげられるように、力になれるように頑張りたいなと思います」

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