遠藤、ベスト16の壁破れず/関東学生選手権

1999.01.01
 あと一歩だった――。自身初となるランク入りまであと1勝だった遠藤佳祐。だが、その1勝という壁があまりにも大きかった。

 ランク入り決定戦は中大のエース・森田。「相手は断然格上だったので攻めるしかなかった」。強い気持ちで相手にぶつかり第1セットを取った。「いける」――と思いきや、徐々に森田も本来のペースをつかみ、第2、第3セットを連取された。「今大会の目標はベスト16。明治でレギュラーを取るためにはランク入りしなきゃいけない」。後がなくなった第4セットはデュースまでもつれ込む熱戦。ここで遠藤は勝負に出た。「普段あまり使わないサーブを使う」。しかし、ボールはネットを越えなかった。このサーブミスが響き、あえなく3対1で敗退した。「サーブミスは勝負しにいった結果。敗因は最後の1球を打ち切れなかった。まだまだベスト16の壁は大きい」。惜しくもランク入りとはならなかったが、全日本学生シングルスベスト16の早大の原を破る成果も見せた。

 「明治でレギュラーになりたい気持ちは誰にも負けない。レギュラーとして関東学生でベスト16は最低条件。今後国体予選などあるのでいい結果を残したい」。遠藤は悔しい表情を浮かべながらもしっかりと前を見据え、今後の飛躍を誓った。

◆遠藤 佳祐 えんどうけいすけ 法3 仙台育英高出 181cm・70kg