
常勝軍団、敗北/関東学生馬術三大大会
1日目、選手が不安要素だと語っていた障害飛越競技。齋藤が個人では優勝するも他に入賞者はなく、団体としては4位に終わる。2位につけた日大に水をあけられ、翌日の馬場競技での巻き返しを図った。
2日目は明治が得意とする馬場馬術競技が行われた。その実力は『馬場のメイジ』の異名をとるほどのもので、事前の取材でも「馬場はベストの状態」(植主将)。障害での負けを取り戻しトップに躍り出るのが明治の例年のペースだ。結果、団体・個人ともに優勝。柘植主将の個人優勝、大川、西脇らの入賞でポイントを稼いだものの、2位の日大を大きく引き離すには至らなかった。
優勝の行方を決める総合馬術競技は、調教審査・野外審査・余力審査が行われる3種目中もっとも厳しい競技だ。3日目は梅雨の晴れ間となり、体力の消耗が激しい中明治は持ちこたえ、優勝圏内に残った。
まさかが起きたのは4日目最終日。野外審査の時だった。前日とはうって変わって雨雲が空一面に広がり、いつ降り出してもおかしくないほどの天気。明治の一走目、齋藤が3反抗の後失権し、その後走った吉田(賢)も満足な得点を出せぬままゴール。残り3人が優勝圏内に残れるか。天気が悪くなるにつれて、明治の旗色も悪くなっていく。続く西脇、柘植主将は無難にまとめたが、最終走者の篠原は調子を崩したのか、大幅な減点をマークした。
ついに降りだした雨の中、余力審査が行われた。普段なら落とさず越えられる障害も、落としてしまう。篠原が辛うじて減点なしで帰ってきたものの、その他の選手には惜しい減点がついてしまい、明治の手から優勝は滑り落ちていった。
障害、馬場と個人優勝は果たしたものの、肝心の3種目優勝を逃してしまった明治。夏にどこまで努力できるか。それがなければ、全日本インカレの連覇も途絶えてしまうかもしれない。
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