選手権優勝! 宿敵破り日本一に/全国大学選手権
1月11日、国立競技場にて早大との全国大学選手権(選手権)決勝が行われた。試合は早大が先制するも、明大が2トライを奪い後半へ。後半にはトライ、ペナルティーゴールで差を広げるも終盤は攻め込まれる展開に。それでもトライを1つに抑え、今年度の明大の強みであるディフェンスで試合を締めた。
◆全国大学選手権 決勝(国立競技場)
▼対早大戦
〇明大22{14-3、8-7}10早大
試合開始からキックの蹴り合いが続く。今季はキックから流れをつくっていた明大だったが、序盤は自陣に閉じ込められる展開に。うまく相手の攻撃をいなしていたものの、前半8分にペナルティーを犯してしまい、相手にペナルティーゴールのチャンスを献上。このキックが決まり早大が先制した。先制を許すもキックからゲームを組み立てていき互角の試合に。その中でスクラムからペナルティーを獲得。「この間の早明戦ではセットプレー、特にスクラムでやられていたが、今回はスクラムで優位に立っていて、自分たち優位に動くことができた」(右ロック菊池優希・政経4=山形中央)。一気に敵陣に入ったところでモールでのトライを試みるも早大のディフェンスに阻まれる。しかし明大はミスなくフェーズを重ね続け、最後は左プロップ田代大介(営3=大分舞鶴)がトライ。左センター平翔太主将(商4=東福岡)のキックも決まり逆転に成功した。その後も左ロック亀井秋穂(政経3=長崎北陽台)のラインアウトディフェンスなどで相手の攻撃を防ぎ続けると、27分には早大の選手にイエローカードが提示され数的有利に。するとスクラムハーフ柴田竜成(営4=秋田工業)のキックからチャンスを演出。右センター東海隼(情コミ4=光泉カトリック)がトライしたかに思われたが、TMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)での判定により惜しくもトライとはならず。しかし、直後の明大ボールのスクラムでペナルティーを獲得。モールを相手に崩されるも、スタンドオフ伊藤龍之介(商3=国学院栃木)が相手のディフェンスラインを切り裂きボールをトライエリアへ。14―3で試合を折り返した。
後半も互いにキックを中心にアタックを組み立てる。得点が動いたのは後半8分。相手ボールのラインアウトを右プロップ富田陸(政経4=大阪桐蔭)が弾き明大ボールにすると、東が大きくラインブレイク。柴田にパスをつなぎ相手トライラインに迫る。すると素早くパスを回し、最後は右フランカ―大川虎太郎(法3=東福岡)が相手のディフェンスをかわしグラウンディング。点差を16点に広げた。さらに直後の14分には伊藤龍のランからボールを大きく前へ動かし、相手陣地深くへ入る。そしてその後のスクラムではペナルティーを獲得しショットを選択。これを平翔が沈め22―3とした。それ以降、明大はあまり多くのフェーズを重ねず、ディフェンスを中心に試合をつくる。「ボールを敵陣に蹴って、どんどんボールを放して、ディフェンスで攻めていこうというのをチームでやっていた」(富田)。フッカー西野帆平(文4=東福岡)、右ウイング白井瑛人(商2=桐蔭学園)のスティールなどもあり相手の攻撃をシャットアウト。このまま早大の攻撃を封じ込め試合が終わるかに見えたが、31分に早大の流れるようなパスワークから失点。さらにこのトライから早大がギアを上げ、自陣トライライン目前まで攻められてしまう。しかし全員で体を張り続け、守り切り試合終了。「粘り強いディフェンスで最後まで早稲田さんに1トライしか取られてないので、そこに関しては本当にみんなハードワークし続けていて良かった」(東)。22―10で試合を終え、日本一の栄冠を手に入れた。
今年度は関東大学対抗戦(対抗戦)の初戦で筑波大に敗北を喫し、苦しい秋シーズンのスタートではあったが、対抗戦に続き選手権でも優勝を手にすることができた。「筑波に負けたからこそとは言いたくないが、筑波に負けてから、選手同士のミーティングやコミュニケーションの質は非常に上がった。そこが今回の試合の勝因になったのかなと思う」(亀井)。決勝戦ではハイボールに強いBKや動き回るFWなど多くの選手が躍動し、攻守両面において安定感のあるプレーを見せ、まさに今季の明大の集大成といえる内容だった。「自分たちの強みとしているディフェンスの部分を出して、相手の得点を最小限にしてきたのはこの1年間やってきたことが出たなというのと、準備してきたアタックもしっかり出せていい完成度の高い試合だった」(フルバック古賀龍人・商1=桐蔭学園)。宿敵を3連続で破ったその強さを来年度も発揮し、2連覇の景色を見られることに期待したい。
[虻川隼人]
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