トップ通過で学生三大駅伝出場決定!/全日本大学駅伝予選会
1組目は共に今大会初出場となった小林(優)、渡辺。両選手とも、序盤は団子状態となった3位集団の中で好位置をキープし、ルーキーながらも渡辺が集団を引っ張る場面もあった。しかし、中盤以降にレースが動き始めると小林(優)は3位集団の前の位置をキープし続けるが、渡辺が遅れ始める。最後は小林(優)が最後まで順位を落とすことなく4位、渡辺は後半の失速が響き24位でレースを終え、不安の残るスタートとなった。
2組目も今大会初出場の近藤と遠藤がエントリーされた。序盤からレースはスローペースで展開され、近藤は集団の中位、遠藤は後方につける。両選手は除々に順位を上げていき、途中近藤が選手との接触により右足をねんざするというアクシデントが起こるものの、2人とも好位置をキープ。レース終盤先に遠藤が仕掛けるが、先頭集団は崩れることなく最後の1周へ。そして、最後の200m過ぎあたりで近藤がスパートをかけると、そのまま逃げ切りきん差で見事1位。そしてそれに続き遠藤が5位と続いた。
3組目はチームの主力の2人、鎧坂と北條が出場。前々から「調子が悪い」と言っていた鎧坂だが、レース序盤から村澤(東海大)と集団を突き放し先頭を争う。北條はそれに続く3位集団の先頭を引っ張った。中盤過ぎに鎧坂が村澤に突き放されるも、2人そろって2、3位でゴール。良い形でレースをまとめ、この時点で予選通過は濃厚となった。
4組目は本学のエース、松本(昂)と石川(卓)主将が出場した。レース序盤から石川(卓)主将が先頭に立つと、今までの組よりも格段に速いペースでレースが展開された。松本(昂)は序盤こそ後方にいたが、少しずつペースを上げていき、中盤あたりでは先頭集団を石川(卓)主将とともに引っ張った。最後は松本(昂)が自身の持つ明大記録にあと1秒と迫る好記録でゴール。石川(卓)主将もセカンドベストとなるタイムで2位。このエース2人の好走で本学は2年連続の予選会トップ通過を果たした。
この結果より本学は史上初の学生三大駅伝出場が決定。しかし、今年の本学競走部の目標は関東インカレ1部残留、三大駅伝3位以内。今大会の結果で、やっとスタートラインに立ったところだ。予選会トップ通過ではまだまだ飽き足りない。本学競走部の目指すところはもっと高いところにある。
☆選手のコメント☆
小林(優)
地味ながら自分の役割をしっかり果たせて良かった。チームとしても課題を見つけた人、自信をつけた人、と得るものが多かったと思うのでこれからにつなげていきたい。
渡辺
初めての1万mのレースでチームの足を引っ張ってしまった。冷静なレースをしようと思っていたけど、緊張してしまった。今日のレースは全然ダメでした。今後は自己ベストを出して、箱根駅伝に出場できる選手になりたい。
近藤
走りづらかった。途中でポキッとねじってしまった。痛みがあり、顔がゆがんでいたが棄権せずふんばれた。ラストは自信があったのでいけて良かった。蒸し暑くて、給水取りたかったけど、取れない状況で、人とぶつかるときも滑りやすかった。ねんざを夏合宿までに直してしっかり詰めていきたい。
遠藤
普段のレースでは並走感覚で走っているが、今回はそうでなく最後まで対応できた。最低限の仕事ができたし最高のバーターになった。なれなかったけど組1位を狙っていたので途中で仕掛けた。あれでダメなら仕方ないという感じです。
三大駅伝出場も決まったので、今度はいかに他大よりもしっかり走れるかがカギ。他大と競い合って勝てるようにしたい。
鎧坂
きつかった。途中で脱水症状っぽい感じだった。調子が悪かったから、攻めないで後悔するより攻めて後悔した方が良いと思って最初とばした。夏合宿を挟んで、しっかり体をつくって秋の駅伝、トラックでしっかり走れれば。
北條
昨日まで教育実習で練習にあまり参加できず不安だったけど、貢献できたので良かった。前に先に行かれたのでそれについて行こうと思った。29分40秒台を出せばいいと言われていたので良かった。1位通過よりもみんなが安定してることが良かった。本戦ではシードを取りたい。うちにはエースがちゃんといるから、自分はそれをつなぐというかエースを生かせる走りをしたい。
松本(昂)
練習ができてなかったので後ろから自分のレースをしようと思った。チームのことになるから落ち着いていこうと。石川(卓)にはレース前に石川(卓)のペースで行ってくれ、俺は後ろから行くって言ってあった。石川(卓)がいいペースでいってくれたので、行けるだけ行ってみようと思った。(このレース運びは)大収穫。トップ通過も大変なこと。素直にうれしい。ようやく三大駅伝に出場できる。三大駅伝出場というのは明治に入るときからの目標だったので4年超しの夢が叶った。
石川(卓)主将
全体的に今日はあまりいいとは言えない。通過しないことにはどうしようもないし、個人個人の課題については夏合宿で改善していければ。自分には最後までレースを引っ張っていく力がないのでそれをつけることが必要。今日は松本(昂)も調子が悪かったので最初は自分が攻めのレースをして行けるところまで行くつもりでいた。5000mで自分が引っ張っていければ松本(昂)も出てくると思っていたし。いつも松本(昂)に引っ張ってもらってるので今日は自分が頑張らないと思った。三大駅伝出場が決まってやっとスタートラインに立ったという感じ。
西駅伝監督
なんとか通ったという感じ。ほっとしている。トップ通過が目標だったので。1組目はひやひやしたが、2組目から挽回できた。近藤は団子になって固まっているときは何が起こるか分からない。その中で結果を出してくれた。駅伝はエース数人固定に加え、日替わり数人で走るもの。日替わりというのはエースを側面から支える。近藤、小林(優)、松本(翔・政経3)がそうなる。3年はもう1ランク上へ上げたい。
遠藤監督
1組で予定が狂ったところもあったけど、他はまあまあ。2組の近藤は力を発揮すれば当たり前の結果。段々とステップアップして、戦力が充実して固まってきた。チーム全体に、通過してやろう、しなければいけないという意識が充満していた。自分たちでやろうというポジティブな姿勢が出てきた。
松本部長
素直に嬉しい。改革の努力が実った。三大駅伝すべてでシードが取れるように頑張る。
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