
徳山、新人戦で優勝を飾る/東日本学生春季新人戦
1日目のフリースタイル。初戦で仲間たちが次々と敗れていく中、66kg級の相澤と吉川、84k級の徳山の3人が3回戦を迎えた。相澤の相手は山梨学大の後藤。相澤は1セット先取したものの、あとの2セットを奪われ逆転負けを喫した。また1年生ながら勝ち進んだ吉川は、神大の伊藤にフォールで勝利を収め準々決勝へと駒を進めた。準々決勝は日体大の小石原を相手に3セットまでもつれたが、大量ポイントを奪われ敗退してしまった。徳山は3回戦、2セット目にローリングを3連続決め、41秒で勝利し準決勝へ挑んだ。次なる相手は、先月のリーグ戦で敗北を喫した佐藤(国士大)だった。リベンジを果たしたい徳山は、必死に攻めるも1セット目を奪われてしまう。2セット目に入ると相手が勢い付いたのか4ポイント奪われ、その後なんとか2ポイント返したが逆転することはできないまま試合終了のブザーが鳴り3位に終わった。
フリースタイルでの優勝を念頭に置いていた徳山。しかし「相手に動きが読まれているのに、自分は読めなかった」(徳山)。この納得いかない結果に奮起した徳山は、2日目のグレコローマンスタイルで昨年の春季新人戦のベスト4から躍進し優勝を収めた。「アップが思うようにいかなかった」という初戦以外は終始徳山のペース順調に駒を進め、迎えた決勝。「見せたれ!」と落ち着いた声でありながらも力強いセコンドの加藤(大・営3)の言葉に後押しされ始まった。第1ピリオドで4-0、第2ピリオドでは場外とローリングで5-0と快勝した。残り10秒からはセコンドを筆頭に部員たちがカウントダウンを始め、優勝を決めた瞬間は大喝采となった。
今回の優勝でいくらかのプレッシャーを感じながらも、「守りの姿勢になってしまわないように、永遠のチャレンジ精神でいきます」(徳山)。この言葉通り、一回りも二回りも大きくなった徳山が、9月のインカレ以降の試合で健闘する姿が見たい。
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