五輪代表の佐藤、三浦が代々木最後の舞/オールジャパン メダリスト・オン・アイス2025

 全日本選手権(全日本)から一夜明け、メダリストらが演技を披露するアイスショーが行われた。明大からは全日本で表彰台に登り、ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪(ミラノ五輪)の代表に選出された佐藤駿(政経4=埼玉栄)、三浦佳生(政経2=目黒日大)が出演した。

 後半グループのトップバッターで登場した三浦は、新プログラム『INZM』を披露。2本の3回転ループを着氷すると、後半は色とりどりのライトの下で小刻みにステップを踏んだ。アップテンポな曲と持ち味のスピードがマッチしたプログラムに観客からも歓声が起こる。さらにアンコールでは疲れを見せながらもFS(フリースケーティング)『シェルブールの雨傘』のショートバージョンを情感を込めて滑り切った。

(写真:観客を沸かせた三浦)

 佐藤は、宮原知子さん振り付けのプログラム『千本桜』を演じた。桜があしらわれた着物風の衣装を身にまとい〝和〟な音楽にのせて3回転ループやスピンを軽やかに決めた。佐藤も続くアンコールではFS『火の鳥』のステップ部分を披露。手足を大きく使い、躍動感あふれる演技でリンクを羽ばたく鳥の姿を表現した。

 五輪シーズンに初の全日本表彰台という素晴らしい成績を残した二人。約1カ月半後には早くも五輪が控えている。夢の舞台へ向け、彼らの挑戦は続いていく。

[吉㟢帆奏]