リーグH強豪相手に善戦 インカレ王者の意地見せる/日本選手権

2025.12.22

 日本選手権2日目。リーグHに所属するプロチーム・ジークスター東京と対戦した。格上の相手に前半からロースコアで接戦となった。後半に点差は開くが、30―36と攻守ともに全日本学生選手権(インカレ)王者を象徴する試合で外種子田組を締めくくった。

◆12・17~21 日本選手権(マエダハウジング東区スポーツセンター他)
▼12・18 2回戦 対ジークスター東京戦
 明大30{13―16、17-20}36ジークスター東京〇

 相手の攻撃から試合が開始すると、先制点を許すが前日9得点の近藤佑樹(農4=春日丘)が1分にチーム初得点を決める。6分、8分にはインカレ個人賞の3年生コンビが魅せた。栃尾佑(法3=北陸)のノールックパスをポスト向谷内海都(営3=氷見)が見事にシュートにつないだ。一方ディフェンスでは13分、190センチを超える相手のシュートをGK坂本京介(営1=洛北)が両手で止めるセーブを魅せる。15分、熊谷継(農1=藤代紫水)がチャージを取り1点を守ると、直後の攻撃で栃尾のパスを熊谷が空中で受け取りシュート。惜しくもゴールポストに当たり得点とならなかったが跳ね返ったボールを小泉涼太(農3=藤代紫水)が反応しゴールを決めた。20分には途中出場の後藤圭汰(営4=高知中央)がサイドシュートを決め明大サイドは盛り上がる。「攻撃回数を減らしてゆっくり攻めるという自分たちのプランで点も取れていたので、想定通りにできた」(外種子田渓汰主将・商4=国分)と23分の段階で13―13と見事なロースコア展開。24分にもGK坂本が今度は足でシュートを止め1年生らしからぬ堂々なプレーで沸かせた。ここまで1点以上のリードを許さなかったが、ラスト1分でパスを読まれ速攻で攻め込まれる。一気に3点差に突き放され13―16で試合を折り返す。

 後半初得点も近藤だった。「一対一が得意だったので、一対一を組み立てながら、低くなった時にミドルシュートであったり、力強いプレーから相手寄せて逆側で勝負できたり、全体的にバランスよく点が取れた」(近藤)と個人技でゴール。4分、ディフェンス時に小泉がレッドカードで退場となりチームにとっては痛い状況に。しかし相手の7メートルスローをGK柳瀬陽介(政経2=浅野)が右手でスーパーセーブ。後半開始10分間で3点ビハインドを維持していたが、その後連続シュートを許し5点差に。明大サイドはタイムアウトを取る。しかし16分の青砥直輝(商1=駿台甲府)の得点後、3連続得点を許し点差は広がっていく。それでも19分に速攻から再び青砥が力強いシュートでチームを鼓舞。21分にも得点を決めチーム3連続得点で活躍を魅せた。ラスト5分で点差は8点。勝利するには難しい展開となったが、26分、28分には崎前風諒(政経3=北陸)が安定したサイドシュートで得点。最後の攻撃では近藤がゴールを沈め、個人10得点目を決めたところで試合終了となった。

 30―36という大健闘で、大学王者の貫禄を見せる試合となった。「自分たちより格上なのは分かっていたので、自分たちがやってきたハンドボールを100パーセント、それ以上出さないといい試合にならないというのはみんなで話していた。それができてうれしかった」(近藤)。60分間、最後の最後まで集中力を切らさずに戦い抜いた。この敗戦で4年生は引退。「僕らの代はそこまで強いと言われていなかったが、みんな腐らずに試合出ることを目指してやってきて、今年それが実ったという形になって、最後にいい形で、引退させてくれることにすごく感謝している」(外種子田主将)。関東学生春季・秋季1部リーグを3位、さらにインカレ創部初優勝で新しい歴史を刻んだ2025年シーズン。来年度も多くの主力メンバーが残る。「2連覇という声があるが、まずはリセットして、来年度また優勝して、結果として2連覇できればいいかなと思うので、先輩たちが渡してくれたバトンをしっかり受け取ってまた頑張っていきたい」(加藤良典監督)。明大ハンド部黄金期へ、2026年シーズンに期待が膨らむ。

[木曽琴乃]

試合後のコメント
加藤監督
――試合を振り返っていかがですか。
 「トップリーグのジークスターということで、本当に強い相手にどれだけ自分たちができるかというところで、選手たちが全部出し切って、(4年生は)4年間の、そしてこの1年間の集大成となる試合だったと思います」

――30―36のスコアは監督からどのように捉えますか。
 「正直、もう少し点数が開くかなと思ったんですけど、本当に選手たちがゲームの流れを崩さずに、ついていけるとこまでついていって最終的に6点差という結果で30点を取れたのが、今年度の攻撃力だったと思います」

外種子田
――主将として1年間チームを率いてきたと思いますが、この1年間の総括をお願いします。
 「前年まではインカレも初戦敗退、2年連続1回戦敗退ということで、何か変える必要があるというのはみんな思っていました。そこでやはり一番大きかったのは、1年生が台頭というか、入学してきてすぐフィットしてくれてそこで在校生の力がフィットして、リーグ戦も優勝はできませんでしたけど、3位という上位の成績を残すことができました。キャプテンとして何かしたかというよりも、ポジティブな声掛けを常に意識していたのと、常にコミュニケーションを取ることは意識していました。とにかくチームの雰囲気を落とさず、結局それがインカレでも負けているのに負けている雰囲気じゃないということを表現できて優勝までいきました。僕だけの力じゃないですけど、僕を信じてみんながついてきてくれた結果がこの1年間に現れていたと思います」

――最後に、後輩たちに向けてメッセージをお願いします。
 「ものすごく力があるので、僕らの代よりも間違いなく強い力があると思いますし、逆に今年度結果を残したことで、周りは目の色を変えて倒そうとしてくると思うので、そこに負けないチームづくりしてほしいなと思います。今年優勝したので、2連覇、3連覇を目指して明治の時代をつくっていってほしいなと思います」

近藤
――大学最後の試合で10得点の活躍を魅せました。
 「4年間の集大成を出せたかなと思います。自分だけの力ではなくて、ほかちゃん(外種子田)を筆頭に、チームが雰囲気もつくってくれましたし、この1年よく頑張ってくれたので、そのチームの形が現れたのかなと思います」

――ジークスター相手に30得点を決めました。
 「最初から勝つつもりでやっていましたし、結果6点差で負けてしまったんですけど、これが今の明治の力で、プロの方とも戦える力もあると思いますし、下級生もメンバーの中では多いので、来年度もその力を発揮して(インカレで)2連覇してくれると思っています」