三浦が会心の演技で2位発進! 佐藤5位、大島12位、周藤13位/全日本選手権

 1219日に全日本選手権(全日本)が開幕した。男子SP(ショートプログラム)に佐藤駿(政経4=埼玉栄)、三浦佳生(政経2=目黒日大)、周藤集(政経1=I D学園)、O Bの大島光翔(令7政経卒・現富士薬品)が出場した。三浦は会心の演技で95.65点をマークし2位発進。佐藤は5位、大島は12位、周藤は13位で20日のF S(フリースケーティング)に臨む。

◆12・19~21 全日本選手権(代々木第一体育館)
▼12・19 男子SP

 今季ここまで苦しんだ三浦がノーミスの演技を披露した。G Pシリーズ(グランプリシリーズ)カナダ大会以来の試合に「他の試合だったらすっと入っていくところが入ってこない」と演技前には緊張から怖さを感じていたと打ち明けた。新たな試みとして他の選手の演技や得点を見ずに自身に集中してSPに臨んだ。冒頭の4回転サルコーと3回転トーループのコンビネーションジャンプはG O E(出来栄え点)3.46をマークするきれいな着氷で成功し、勢いに乗ると続くトリプルアクセルも見事着氷。演技後半の4回転トーループは何とかこらえ転倒せず。ステップやスピンではレベルの取りこぼしがあったものの95.65点を記録する会心の演技となり、演技終了後には感情があふれガッツポーズが飛び出した。表彰台を狙う三浦。明日のFSについては「鬼門だと思っているが、そんなことをフラッシュバックさせないくらい自分に集中したいい演技をお見せできたら」と意気込んだ。

(写真:5位発進となった佐藤)

 今シーズンここまで好調の佐藤。しかし、今シーズン成功率ほぼ失敗なしの武器の4回転ルッツが「いつもと入りで少しタイミングが合っていなかった。空中で上がってこれはやばいと思って途中で切り替えた」と3回転で着氷。その後の4回転トーループと3回転トーループのコンビネーションジャンプ、演技後半のトリプルアクセルは成功したものの「全体的に硬かったかなという印象だった」とスピン一つとステップでレベルを取りこぼした。結果的には4回転ルッツのミスが響き、点数は思うように伸びず、87.99点で5位につけた。しかし、FSでの巻き返しは十分可能な点数。佐藤は4回転ルッツのミスについて「そんなに気にしてはいない」と語っており「逆に言えばルッツだけだなと思っている。冒頭しっかりと決め切ることができれば、そのまま勢いに乗っていけるのではないのかなと思う」と意気込んだ。

(写真:ノーミスの演技で観客を魅了した大島)

 前日の開会式では赤いスーツで登場し、話題となった大島はSP『Let Me Entertain You』を披露した。振付師の村元哉中さんに「光翔っぽくていいと思うんだけど、どう?」と提案されたこの曲は、ギターが印象的なロックなかっこいい曲調でまさに大島らしいプログラム。最初のトリプルアクセルをきれいに成功すると、勢いに乗り3回転ルッツと3回転トーループのコンビネーションジャンプ、3回転フリップも成功。「6回目の全日本で初めてSPをノーミスできた」と大舞台で渾身(こんしん)の演技を決め、73.47点で12位となった。

(写真:2年ぶりの全日本で13位につけた周藤)

 全日本ジュニア選手権(全日本ジュニア)で4位となり、ジュニアからの推薦で2年ぶりの全日本出場を決めた周藤。冒頭のトリプルアクセルは成功すると、続く3回転ルッツと3回転トーループのコンビネーションジャンプはともにこらえるような着氷になりG O Eはマイナス評価になってしまう。しかし、3回転フリップは音楽に合わせきれいに着氷し全てのジャンプを成功させた。ステップではジャズ調の音楽に合わせリズムを刻み、美しいスケーティングを見せ会場を盛り上げた。スピンは全て最高評価のレベル4で、ノーミスの演技を披露した周藤。得点は全日本ジュニアでの72.75点にはわずかに及ばず71.59点だったが、13位につけた。

[野原千聖]

試合後のコメント
三浦
――試合前に怖かったという感覚はもう少し紐とくとどのような感情ですか
 「もう会場に行く前の車とか、会場に着いてからとかも急に始まるんだなという実感が湧いてきて、それでだんだん緊張してきたんですけど。『自分に集中しろ集中しろ』と言い聞かせても、他の試合だったらすっと入ってくところが入ってこないので、本当に自分はやれるべきことをやってきたし、あとはもう本当にどうでもいいことを考えたり、太鼓の達人をしたりとかして。太鼓の達人もリズムゲームなのである意味集中になるというか。こうやっている間って周りのこと考えないじゃないですか。ドンとカッかしかないから、それをひたすら打つというところでフルコンボできるまでやって来ました」

佐藤
――冒頭のルッツは振り返るとどこから違和感がありましたか。
 「いつもと入りでちょっとタイミングが合ってなかったなって感じで、跳ぶ瞬間に少しやばいなと思ってしまったので、トリプルに回転を戻していったんですけど、結果的にはあれは締めていたらおそらく転倒したと思うので、判断としては良かったんじゃないのかなと思っています」

――今日のSPはFSに向けてはいいステップになりましたか。
 「自分的には、逆に言えばルッツだけだなと思っているので、冒頭でしっかりと決め切ることができれば、そのまま勢いに乗っていけるのではないのかなと思うので頑張っていきます」

大島
――昨日も今日も赤の勝負の色で来ましたけれども、この色でというのはありましたか。
 「今回というか毎年ですけど。本当に僕は赤が好きで、衣装を作る時にほぼ100パーセント、自分で色だったり、デザインというのをまず考えて、その中で何か自分が考えたら、結局やっぱり好きな色を選びたくなるもので。本当にSP、FS、結果的に赤になったんで、もう今回は真っ赤で行こうと思って、一張羅の赤いスーツを下ろして。開会式にも臨みました」

――今日のSP前までにモチベーションであったり、そういう点で変わった点はありますか。
 「この代々木ということもあって地元から近い東京で、よく来るじゃないですけど、見慣れた外の景色だったり、そういう場所でできる、どこかホーム感のある中での演技だったり。あと、今日のグループもジュニアが3人いましたけども、本当に一番仲良くさせてもらっている木科選手(雄登・関西大)であったり、同じチームの晴登(戸田・東洋大)がいたり、すごくいつも通りの自分でずっといられたので、それが本当に今回いい演技につながったんじゃないかなと思います」

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