同志社に圧勝し、今後に弾み/招待試合

1999.01.01
 今シーズン未だ学生相手に負けなしの明治。今回長野県で行われた強豪・同志社との一戦でもその力をまざまざと見せつけ、50点差以上を付ける大差で勝利。次週の慶応戦に弾みをつける内容となった。

 この試合チームは「(釜石戦で課題であった)ゲームの入り方とブレイクダウンの激しさ」(金澤主将・情コミ4)をポイントにおいて臨んだ。

 前半開始早々、明治は安定したスクラムからボールを左に展開し石原(政経1)が幸先よく先制トライを奪う。すると、それからわずか10分後にはSO染山(政経1)が個人技で相手をかわしゴール真ん中にトライ。その後も風上に立った明治は染山のキックにより敵陣でプレーし続けることで、ゲームの主導権を握る。4トライを追加し38ー0と大きく差を広げて迎えたロスタイムには、敵陣ゴール前からお家芸のドライビングモールでトライ。最高の形で前半を折り返した。

 風下になって迎えた後半。「イージーミスが多かった」(金澤主将)とチームに前半のような勢いはなく、しばらく足踏み状態が続いた。しかし選手交代により流れを再び引き寄せると、後半16分西原(政経4)がセンターにトライ。同志社に1トライを献上するも、その後は相手にスキを見せない粘り強いディフェンスが続く。そして試合終了間際には途中出場の下村(法2)が駄目押しのトライを挙げ、明治は66ー7で同志社に快勝した。

 今回の試合ではゲームの入りという課題が克服され良い流れで試合を進めることができた。特に攻撃面では、BKの突破によるトライ、モールの押し込みやスクラムトライといった幅広い得点のバリエーションが見られた。


 しかし同時に風下になったときの戦い方という課題も浮き彫りになった。これをどのように修正していくかが今後のカギになる。これから2週連続で慶応、早稲田という強豪との対戦が控えている。今回明らかになった課題をクリアして「練習試合を含め、対外試合はすべて勝ちにいく」(吉田監督)という言葉通りのすばらしい試合になることを期待したい。

[大嶋悠人]


~試合後のコメント~
金澤主将
「今日はゲームの入りがうまくいき、ポイントにしていたブレイクダウンでの激しさも良かった。フィットネスの効果も出てきている。しかし後半風下になってからイージーミスが多かったので、それがこれからの課題。(次週の慶応、早稲田戦について)昨年の成績が(6位という)成績なので、常にチャレンジャーという気持ちでやっていく」。

鎌田
「(同志社に大勝したが)ひとつひとつの精度がまだまだ。春は秋につながるようないいゲームをしていきたい」。

友永
「相手が今までよりも強い相手だということは意識せず、やることだけをやろうという気持ちでいった。点差を考えずに切り替えてきた相手に対して後半の入りにもっといけなかったのがだめだった。後半もばてないようになってきたのは日頃のフィットネスの成果が出ていると思う」。

千布
「とりあえず勝てたことに関しては良かった。同志社はもっとくると思ったが、出だしでできると思った。体力的な面は去年に比べたら全然違う。もっと後半も最初からいければ良かった」。

染山
「風上だった前半は敵陣でプレーすることが出来て良かった。後半は風下でミスが多く出てしまった。今日は接点で力強くいこうとチームで意識していたことができた。この前の早稲田との新人戦でいい試合ができたので、それが4年生にも伝わった。これからも出るチャンスをもらえたら、自信のあるキックとランプレーを生かし必ず勝ちたい」。