水野・杉本組決勝進出! 杉本はシングルス3位/全日本学生室内選手権4日目
全日本学生室内選手権(インカレインドア)4日目には準決勝が行われた。単複準決勝へと駒を進めた杉本一樹(営1=湘南工科大付)は、関東学生選手権(夏関)で敗れた髙妻蘭丸(筑波大)に敗北を喫するも、ダブルスでは水野惺矢(政経2=四日市工)とともに髙妻蘭丸・山本律組(筑波大)を撃破。見事に決勝進出を決めた。
◆12・10~14 全日本学生室内選手権(有明テニスの森公園・室内コート)
▼12・13
[男子シングルス準決勝]
杉本0{3―6、2―6}2髙妻(筑波大)〇
[男子ダブルス準々決勝]
◯水野・杉本組2{7―5、3―6、10―7}1髙妻・山本組(筑波大)
【男子シングルス準決勝:杉本一樹VS髙妻蘭丸(筑波大)】
決勝進出を懸け、関東学生選手権(夏関)で敗れた髙妻との再戦に臨んだ杉本。「前回はリードしている展開で弱気になってしまったので、今回は常に強気なプレースタイルを貫こうと思った」と振り返った。第1セットの序盤は一進一退の攻防となったが、3―4で迎えた杉本のサービスゲームで試合が動く。デュースになり素早くアドバンテージを獲得するも、相手も譲らずデュースに戻す。最後はしのぎ切れずにブレークされ3―5となり、次のゲームも勢いそのままキープされ3―6でこのセットを落とした。
第2セットは白熱したデュースで幕を開けた。杉本はサービスエースで何度もアドバンテージサーバーとするも、相手の左右に揺さぶるプレーを前になかなかゲームを取り切れない。10度目のデュースでラリーがアウトになりアドバンテージレシーバーとされると、クロスを抜かれてブレークを許した。第3ゲームではデュースを制し、スコアを2―3とした。ここから勢いに乗りたいところだったが、後半になるにつれ調子を上げてきた髙妻のサービスに苦戦。2―4で迎えた杉本のサービスゲームでは、強烈なクロスを放ってデュースまで持ち込むも、的確なショットでブレークされる。最後はラブゲームキープされ2―6とリベンジを果たすことはできなかった。

(写真:賞状を掲げる杉本)
【男子ダブルス準決勝:水野惺矢・杉本一樹組VS髙妻蘭丸・山本律組】
髙妻のサービスゲームでブレークに成功し、幸先の良いスタートを切った水野・杉本組。水野のボレーと杉本の気迫あふれるプレーがさえ渡り、5―1と大幅にリードを広げる。しかし、ここからは一筋縄ではいかなかった。第7ゲームでキープを許すと、連続でゲームを取られ5―5と追いつかれてしまう。それでも水野は「キープキープの展開だったので焦ることなくやろうと二人で話した」と冷静を保っていた。続く山本のサービスゲームで40―40から水野のショットが炸裂しブレークに成功すると、その後のゲームもキープし7―5で第1セットを取り切った。
第2セットは押される展開となった。第4ゲームで杉本のボレーが光り2―2と同点に追いつくも、髙妻のストロークと山本のボレーが本領を発揮し流れを完全につかまれてしまう。第8ゲームでは水野のサービスエースで3―5と粘りを見せたがこのセットは相手に軍配が上がった。
決勝進出の行方は10ポイントマッチタイブレークに託された。両者一歩も譲らず6―6と手に汗握る展開が続いた。均衡を破ったのは水野・杉本組。杉本の力のこもったボレーとストレートで8―6と差をつけると、水野も負けじとベースラインギリギリのショットを放ち9―6。相手の鋭いリターンで1点返されたが、最後は冷静にラリーを制した。
下級生ペアながら強敵を撃破し決勝へと駒を進めた水野・杉本組。どんなときでも冷静な水野と、気持ちを前面に出す杉本は正反対だが相性は抜群だ。次の試合も苦しい戦いとなることが予想されるが、相性の良さで優勝をつかみ取る。
[川村暖]
試合後のコメント
水野
――決勝進出を決めた率直な気持ちを教えてください。
「率直に嬉しいの一言なのですが、インカレ(全日本学生選手権)ではベスト4で負けてしまったのでそのリベンジを果たすことができてよかったと思います」
――どういった戦略で相手を打ち崩そうと考えていましたか。
「自分たちはしっかりキープして、相手が得意ではない方のゲームでブレークしようと話していました」
――決勝への意気込みをお願いします。
「まだ大学でタイトルを取ったことがないので、タイトルを取れるように頑張ります」
杉本
――第1セットで5―1から5―5にされた場面を振り返っていかがですか。
「僕は内心少し焦っていたのですが、惺矢さんが落ち着かせてくれて、惺矢さんの指示通りに動いて第1セットを取ることができたので良かったです」
――相手ペアの印象を教えてください。
「髙妻選手にシングルスで負けてしまっていたため、ダブルスでは絶対勝ってやろうという気持ちで臨みました。山本選手はダブルスが全国的にも上手な人だったので、髙妻選手の強いストロークと山本選手の強い前衛がかみ合って嫌だなと最初は思っていました」
――決勝への意気込みをお願いします。
「ここまで来たら絶対に惺矢さんと優勝できるように頑張ります!」
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