インカレ開幕直前特集 座談会②
１年の集大成となる大会がいよいよ始まる。12月12～14日に山梨市総合体育館にて全日本大学対抗選手権（インカレ）が開催。夏の東日本大学対抗選手権（東インカレ）では、団体６位と表彰台には届かなかった。目標の５位入賞へチーム一丸となって全国の猛者たちに挑む。
本特集ではインカレ登録メンバーによる座談会の様子をお届けします。第２回は新井陽生主将（政経４＝尼崎工）、相馬来輝（政経４＝柴田）、辻本侑矢マキシム（法３＝家島）、木村梁（営３＝紀北工）ら４選手による対談です。（なお、この取材は11月29日に行われました）
――今年度のここまでを振り返っていかがですか。
木村「東インカレでは一応（個人で）２位という結果を残して調子もよくいけていたのですが、国民スポーツ大会では成功率が悪くて８、９位と悔いがありました。その中でインカレまでずっと監督と一緒に練習を頑張ってきて、ここでやっと１位になれるかもしれないという感じです」
相馬「もともと109キログラム級でやっていた中で今年は73キログラム級で、減量しつつも記録を伸ばすことを狙ってスナッチはかなり伸ばしたので、最後はジャークで自己新記録を取るために頑張りたいです」
新井「４月ごろ、手首をケガして４カ月ぐらいまともにシャフトを握ることもできない状態でした。そこで少しずつ力をつけてきてあとは階級変更もあって、昨年度は109キログラム級で出場しているのを、今年度は94キログラム級で出場して、体重を落としながらでも記録をしっかり伸ばしてきて今まで来られたので、最後悔いなく頑張ろうと思っています」
辻本「７月までの大会を全部振り返って良くもなく悪くもなくという感じの状態でいっていたのですが、後半になるにつれ徐々に自分の新記録も取れてきていい感じのリズムで取れてきているので、この調子をインカレでつなげていけるように頑張ろうと思います」
――インカレメンバーに選出された心境を教えてください。
木村「得点を取れる選手なので選んでいただけたと思います」
相馬「自分は東日本インカレでメンバーから外れてしまって、そこでとても悔しかったので、今回選ばれてうれしかったです。４年間、先輩後輩、同期、部長、監督、OBの先輩方にもお世話になったので、恩返しができるような試技をしたいと思います」
新井「キャプテンとして今年任命されて、いろいろと不備があった中でみんな頑張ってついてきてくれたので、それと同時に支えてくださった監督やコーチ、OBの方々に報いられるような試技をしようと思っています」
辻本「自分が最終日のただ１人という重大責任が伴うところで、重量も成功率もそうなのですが、応援してよかったと思ってもらえるような試技をしたいです」
――今大会から階級区分が変更になったり、出場できる人数が10人から８人になったりと変化しましたがそのことでの苦労はありましたか。
木村「自分は今まで減量というのをしていなかったので減量の仕方がまだわからなくて苦戦していました」
相馬「個人的には71キログラム級と79キログラム級どっちで出るかとなった時に相手は強くなりますが自分の記録を伸ばしていこうと思って、最後は79キログラム級を選びました。体重の減量もないので、その分はやらないといけないなという責任はあります」
新井「94キログラム級の次が飛んで110キログラム級だったので、もう下げる以外の選択肢が正直ありませんでした。今まではずっと体重増やしていた中で、初めて８、9キロ減量していてそこは意識しながら頑張ってきました。やはり10人から８人ということになって、昨年度と比べて２人も出られなくてしんどい思いもあるので、その子の分も含めて８人は思いを背負って戦っていこうという感じですね」
辻本「自分はそんなに影響はなかったのですが、大幅な体重制限や増量という部分もあった人がいるので、10人から８人になってそこの部分の責任感も強くなってきて、ちょっとピリピリした空気感が漂う状況だったので、そこはしんどかったなと自分の中では思います」
――お互いの印象などを教えてください。
木村「相馬先輩は100キロあった人間がここまで減量するというそういうストイックなところは尊敬していますし、何事にも挑戦して負けても頑張るところはすごいと思います。新井先輩はチームを引っ張っていけるような人間ですし、練習場でも雰囲気づくりなどは率先してやっていただいているので、そういうところは感謝しています。辻本は同期として自分と同じで体重を増量しているのでここで花開いてほしいです」
相馬「新井はプレッシャーの中やってきたと思いますし、ムードメーカー的な存在で声援が大きいです。逆に彼が調子悪いとすぐ機嫌悪くなるのでよくないなと思います（笑）。辻本はかわいいですね」
新井「木村は才能だけで言えば、今の明治大学でピカイチです。その分期待がかかる中で頑張ってきたというのもある中で、プレッシャーをはねのけて東インカレでも２位という大きな結果を残してくれました。彼に対して選手として尊敬する部分はかなりあるので、インカレでも活躍してくれることを大いに期待しています。相馬は役職的に主務という大事なポジションをして自分が見られないところを彼が支えてくれました。彼のおかげで自力がついてきたので本当に感謝しかないです。辻本は最重量級ということで目立つので、最後の試合の締めということで彼は多分人一倍プレッシャーを感じると思います。ですが、３年生になってから箔がついているというか、試合の使命を、大トリをとるくらいの人間になってきたので、そういうふうな人間に成長してくれて誇りに思います」
辻本「先輩方と同じ意見ですが木村は本当に天才で動きがピカイチで、だからこそ予想点数にもつながっていると思うので、本当に彼には頑張ってほしいです。相馬先輩は新井先輩も言った通り主務としての立場が一番感じられる先輩で、仕事面でも練習面でも人一倍頑張っているというのは自分の中で印象があります」
――チームの雰囲気はいかがですか。
木村「練習でもいい雰囲気ですし、大会で本調子以上に力を出せるのではないかなという雰囲気はしていると思います」
相馬「寒くなってきて、温まらないうちにやってケガしてしまうというのもあるので、みんなで声出して熱気を上げていきたいです。あと会場が山梨で寒いと思うので、寒さに慣れるようにいい雰囲気づくりをしていきたいです」
新井「この4年間を見ていて、インカレのメンバーは大体もう半分ぐらいは何かしら爆弾か抱えている状態でずっとやっていましたが、今年の８名は記録的にも調子いいですし、メンタル的にも調子いいですし自分は何も心配していないです。選ばれた自分を含めみんなならやってくれるだろうという確信は持っていますので、正直言うと何も心配はしていないですね」
辻本「もう３人に全部言われたので、とてもいいと思います」
――チームとしての目標を教えてください。
新井「団体の目標としては５位を目指していて、個人としては自分ができる仕事はきっちりしようというのが目標です」
――最後に意気込みをお願いします。
木村「１位を取ります」
相馬「一点でも多く点を取れるように頑張って、点数が確定したら自分の限界に挑戦していきたいなと思っています」
新井「一点でも点数を稼いで、個人としても団体としてもこの明治大学に貢献できるように努力します」
辻本「最後の日の最後の１人なので、皆さんに悔いがない試技を見せられるよう頑張ります」
――ありがとうございました。
［塩谷里菜、重見航輝］
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