杉本が明大対決を制し単複ベスト8進出/全日本学生室内選手権2日目
水野惺矢(政経2=四日市工)と杉本一樹(営1=湘南工科大付)が男子シングルス2回戦で激突。両者気迫の込もったプレーを見せ第3セットまでもつれる展開に。最後は杉本が決め切り、初出場にしてベスト8入りを果たした。また、この二人はペアとしてダブルスにも出場。眞田・ジョーンズ組(慶大)との激闘を制し、2回戦進出を決めた。
◆12・10~14 全日本学生室内選手権(有明テニスの森公園・室内コート)
▼12・11
[男子シングルス2回戦]
水野 1{7―5、1―6、5―10}2 杉本○
[女子シングルス2回戦]
長谷川 0{3―6、0―6}2 千葉(関大)○
[男子ダブルス1回戦]
○水野・杉本組 2{6―3、1―6、10―7}1 眞田・ジョーンズ組(慶大)
【男子シングルス2回戦:水野惺矢VS杉本一樹】
水野対杉本。次世代エース候補の戦いがインカレベスト16で実現した。第1セットはお互いの良さが光るラリー合戦となった。均衡を破ったのは水野。第7ゲームのリターンゲームで、好レシーブから攻めのボレーに出る。「いいプレッシャーをかけられた」(水野)と強気のプレーでブレークを決めた。杉本も負けじと左右の際どいコースへ強打を放ちポイントを量産するも、水野が逃げ切り7―5で第1セットが終了。「いいペースで試合を運べた。第2セットもこの流れでいきたかった」(水野)。
しかし第2セットは杉本劇場の開幕だった。第1ゲームを杉本がキープすると2連続でブレークを決めゲームカウント0―4でリード。「自分のプレーは変わっていなかったが相手のプレーがどんどん良くなってきて、正直お手上げだった」(水野)。杉本印の咆哮とガッツポーズも炸裂し、完全に流れをつかみ切った。「ファースト(セット)は普通にやっていつも通りやられてという感じだったので、いつもやっていないようなオフェンシブなテニスをして球威で押すということを意識した」(杉本)。続く第5ゲームはデュースの末水野が意地を見せたが、コートチェンジ明けの2ゲームを杉本が連取しゲームカウント1―6でファイナルセット突入が確定した。
運命の第3セット。まずリードを握ったのは杉本。第2セットの勢いそのままに強気のプレーでポイントを奪取、2―4とした。しかし、水野も「第2セットほどの勢いでは来れないと感じたので、うまくラリーをしながらミスを誘うことを意識した」と3連続ポイント、5―4と逆転を果たす。しかし今日の主役は杉本だった。水野のダブルフォルトで流れを奪い返した杉本はサーブや強烈なフォアハンドをコート隅に沈め、気がつけば6―9のマッチポイント。最後は前に出てきた水野を横目にバックハンドを一閃。次世代のエース対決は1年生に軍配が上がった。
また、切り替えて挑んだ眞田・ジョーンズ組との男子ダブルス1回戦では「ジョーンズ選手のサーブと眞田選手の前がうまく、こっちのゲームをブレークするのは厳しいかなと感じて、眞田選手のサービスゲームの時にリターンを通してブレークしようという話をした」(水野)。うまく作戦がはまり、第3セットまでもつれた激戦を見事に勝ち切った。ダブルスベスト4をかけて戦う相手は夏の全日本学生選手権(インカレ)準決勝で敗れた堤・岩本組(関大)。「相手のサーブは強烈ですごいのですが、自分たちもストロークなど良いものを持っているのでそこをぶつけたい」(杉本)。明大下級生ペアがインカレインドアに旋風を巻き起こす。
[保坂啓太郎]
試合後のコメント
水野
――杉本選手と対戦する時に意識したことを教えてください。
「自分のバックハンドのクロスに(杉本選手が)前に入って打って来たので、いつもは頑張ってバックハンドのクロスラリーを頑張るんですけど、今日は早めにストレートに流すことを意識しました」
――明日の意気込みをお願いします。
「インカレのリベンジということで、2連敗は避けたいので絶対勝てるよう頑張ります」
杉本
――シングルスの意気込みをお願いします。
「1年生なのに関西ナンバーワンの彼(﨑山耀登・近大)と当たれるのは楽しみという部分もあるのですが、同じ1年生として負けられないです。ダブルスも(予選で)当たって勝っているのでどっちも勝てるよう頑張ります」
――今大会の目標をお願いします。
「単複優勝です!」
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