大会直前インタビュー 4年生編/第70回全日本学生選手権
12月7日、大学王者を決める全日本学生選手権(府立)が開催される。明大は今季の団体戦では負けなしの快進撃を続け、2年連続グランドスラム達成という快挙が日前に迫る。先日行われた全日本学生個人選手権で浮き彫りになった課題の修正を経てチームの完成度は高まった。今年度の集大成となる大一番で、昨年度王者の意地を見せる。
今回は4年生の土屋賢生主将(法4=関西福祉科学大)、山田健斗(文4=桜丘)、日隈魁人(文4=名古屋)、長倉直弥(営4=明大中野)のインタビューをお届けします。
――ラストの大会を控えた率直な気持ちを教えて下さい。
長倉:「チームの優勝に貢献したいと思っています」
日隈:「残り少ないみんなと拳法をできる時間を楽しんで、全員でグランドスラム達成して、最後笑って終わりたいです」
山田健:「正直、今めちゃめちゃ寂しいっす。もうこのチームで試合できるのもラストやし、練習もあと2週間というのもあって、結構バチバチに気合が入っています。けれど、今日の試合(明立戦)でもだいぶプレッシャーも感じました。だからあと2週間でどうしようかなと今めちゃめちゃ考えています」
土屋賢:「今日は真面目にいきます(笑)。『もう終わり?』という感じですよ。拳法人生も長かったんで、やっとこの緊張から解放されるというのと、もう拳法することがないのかという悲しさが入り混じっていています」
――入部してからこれまでを振り返ってみていかがですか。
長倉:「結構つらいことの方が多かったんですけど、やっぱりそれも最後、4年間の最後の大会で輝くためなんだなと今自分に言い聞かせて、最後2週間、自分のできることを精一杯やりたいなと思ってます」
日隈:「つらいことが多くて落ち込むことばかりだったんですけど、その分達成感をみんなで分け合えて楽しかったなと思っています」
土屋賢:「4年間を通していい波に乗っている時期があまりなかったんですけど、それでも4年間ここまでやり切れたのは、同期やったり先輩やったり後輩、たくさんの人に支えられてここまで来れて、1年生の時の府立は僕のせいで負けてしまってるし、そういうのとかも含めて4年間様々なことがあったけど、感謝しながら頑張りたいって思っています」
山田健:「僕は4年間通してケガがあったりして、なかなかチームとして試合に出られることができないことが多くて、すごい悔しい思いをたくさんしてきたんですけど、それでもほんとに調子いい時も悪い時もたくさんあって、すごく落ち込む時もあったし、うれしい時もあったし、本当に悲しい時も、先輩とか後輩に助けられてばっかだったので。なので僕はラストの試合は恩返しするつもりで、後輩たちに自分のかっこよさを見せつけたいなと」
――ここまでの今年度はどんなシーズンでしたか。
土屋賢:「僕は初っ端から1回戦で負けてしまったり、ケガもあったり、苦労した1年間だったなと思うんですけど、道場の先生だったりとか、そういう人たち、先輩後輩、同期のサポートであったり、練習中の助けてくれるところであったり、そういう頼らせてくれるような大きい器を持った周りのおかげで助かりました」
山田健:「1年通して結構大変な大会がいっぱいあって、楽ではなかった試合がほとんどでした。去年みたいに、強い先輩とかがいらっしゃることもなく、後輩たちに助けてもらってばかりというのが多かったので、どうしてもこの1年間はすごくプレッシャーを感じました。後輩にも勝たなあかんっていう気持ちもあったし、絶対に勝たなあかんという気持ちも、4年生として責任感もあったので。僕は自分の強さを求めるのと、プレッシャーを追い続けながらこの1年をやってました」
長倉:「団体戦も個人戦も今年で最後の試合で、もう来年やり直しとか効かない試合だ、というのを感じました。団体戦だったらやはりチームのためにという責任感とか、個人戦だったらやっぱり最後一花咲かせたいなという、プレッシャーみたいなものが、ずっとこのシーズンあったなと感じています。そういうのを背負いながら、立ち向かいながらやっていたので、結構充実したシーズンを送れたんじゃないかなと思ってます」
日隈:「つらいことやったりとかしんどかったことを土屋賢くんがもう引っ張って、みんなをみんなで団結して盛り上げて乗り切ることができて、そこにまず感謝してます。そこについてきてくれる後輩たちやったり、結果で残してきてくれる後輩にすごい感謝して。で、自分も貢献できることないかなみたいなこと考えて、生活態度とかで悪い先輩みたいにならんように頑張りました」
――府立で警戒しているチームや選手はいますか。
土屋賢:「ライバルは明治大学だと思います。毎年あるんですけど、余裕やったり『俺たちなら勝てるだろう』というのが全員に伝染してしまうことがあったりして、いきなりこうテンパってしまう場面やったりが今年は多かったんで。そういう面で言えば、自分たちが最大のライバルであって、そういう心にならなければ僕たちは絶対に大丈夫だと思うので頑張りたいです」
――この府立は3連覇と2年連続グランドスラムがかかった大会になります。
長倉:「やはり4年生なので、最後3連覇でグランドスラム2年連続というのに貢献できるように一生懸命頑張りたいと思います」
日隈:「今までの先輩たちも成し得なかった2年連続グランドスラムという記録を残して、みんなで笑って終わりたいです」
山田健:「歴史に残る2年連続グランドスラムなんで、僕らの代でこれをとったら、引退しても名を残し続けるかもしれないんで、もうしっかり勝って、慢心もなく、一個ずつ一個ずつ勝って、7―0で終われるぐらいの勢いで最初から頑張りたいと思っています」
土屋賢:「初戦から気を引き締めて、一つずつの試合を楽しみながら、かみ締めながら、決勝まで試合をしていって、今までの拳法人生に自分で花を添えたいなと思います」
――ありがとうございました。
[聞き手:中川美怜]
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