激闘もわずかに届かず 準々決勝敗退/全日本大学選手権
大学バレーの1年を締めくくる全日本大学選手権(全カレ)の準々決勝は国士大と対戦した。フルセットのうち3セットでデュースと火花散る死闘を繰り広げたが、最後は国士大の勢いに押され2-3で敗れた。
◆12・2〜7 全日本大学選手権(大田区総合体育館他)
▼12・5 対国士大戦(大田区総合体育館)
明大2{31-29、20-25、26-24、24-26、10-15}3国士大◯
<スターティングメンバー>(ローテーション順)
S近藤蘭丸主将(文4=東福岡)、OH荒井貴穂(法2=駿台学園)、MB渡邉健(政経3=日本航空)、OP黒澤孝太(政経4=明大中野)、OH佐々木駿(商4=土浦日大)、MB成村航希(政経2=東海大相模)、Li磯脇侑真(政経3=東福岡)
第3セット
成村航希⇄山田美雄(文4=東福岡)
準々決勝の相手は国士大。3回戦で関東1部所属の強豪校・筑波大を破り、勢いに乗るチームだ。一方の明大は昨年度と一昨年度ともに準々決勝で敗退しており、全日本選手権(全カレ)の山場となる試合に挑んだ。
第1セットは明大リードで進むが、ミスが絡んで23ー23と同点に持ち込まれる。以降は両者一歩も譲らず、デュース突入後も意地がぶつかり合った。28ー28の局面で2枚ブロックを決めると、エース・黒澤の2連続得点でセットを制した。
第2セットは落とし、第3セット序盤もリードされる展開となり焦りが募る明大。しかし11ー11と追いつくと、国士大の鋭い攻撃にも対応し続け、デュースに持ち込んだ。「4年生がチームを引っ張ってくれて、自分たちがつないだボールも結局最後は4年生が決めてくれた」(磯脇)と、4年生が次々と得点を奪い主導権を相手に渡さない。最後はブロックを決めてセットを奪った。
このまま勝利をつかみたい第4セット。序盤は優勢で余裕のある展開のまま進むも、国士大の猛追で終盤に尾を捉えられ試合は三度目のデュースへ。山田が鋭いアタックで仕掛けたがコートに入らず1点を失うと、流れに乗った国士大にそのまま勝ち越されセットを落とした。「第4セットを取り切れなかったのが大きかった」(磯脇)。続く第5セットは最初に3点を取られてリードされる展開に。勢いの止まらない国士大の攻撃をなかなか食い止められず、本来の力強いプレーを発揮することができなかった。15点先取の第5セットで、序盤についた3点差を埋められず10-15で敗れた。
今年度もベスト8止まりとなり『全カレ優勝』の目標は達成ならなかった。「引退するにはまだ早いという気持ちが一番大きい」(黒澤)と無念の敗退に肩を抱き合ってコートを後にした。
[橘里多]
試合後のコメント
近藤蘭
ーー試合を振り返っていかがでしたか。
「自分の力が出し切れずにチームのみんなに迷惑をかけてしまって、本当に自分のせいで負けて悔しい結果になった試合でした」
黒澤
ーー終盤は立て直しに苦労している印象でした。
「自分が決め切れない部分が全てだったと思います。自分がやっぱりエースとして託されていてそこを決められなかったのが勝敗を分けたかなと思いました」
磯脇
ーー今日で引退となった4年生との思い出はありますか。
「思い出というか、本当にこの1年間は蘭丸さんがキャプテンになってから練習とかで厳しく言う場面とかもいろいろあり、それがあったからこそリーグ戦でいい結果を残せました。それに加えて他の4年生の頼れる人たちがいなくなるのは本当に寂しいですけど、チームを変えてくれたことに感謝したいです」
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