
(10)高橋舞・山口紗生
5月に行われた春季の関東インカレに出場し、すでに即戦力として活躍する高橋(商1)、山口(紗・法1)。この2人、普通のセーラーではない。ともに高校ヨットの名門校・磯辺高出身。高校3年時、山口(紗)はキャプテンとしてインターハイ3位へと導いた。そんな山口(紗)と同級生だった高橋は、エースとして活躍し昨年の国体で優勝。華やかしい実績の持ち主が、なぜ強豪校の誘いを断り、明治に来たのだろうか。
「明治の先輩はとても優しかったから」。これが2人の明治に入る共通の動機だった。昨年の明治は関東レベルでは上位にランクインするものの、全国では優勝どころか入賞さえもできなかった。だが、「仲が良くて、自由な雰囲気がある」(高橋)。明治にはあって他大では見られない環境に惹かれ、自分たちから明治に入る決意をした。入学して2カ月が経ち、「練習や試合がとても楽しい」(高橋)と自由な雰囲気になじんでいる。
そんな2人が目標とする選手が、昨年の北京五輪代表で話題を呼んだ〝コンカマ″こと近藤愛選手(アビームコンサルティング)・鎌田奈緒子氏ペア。「チームワークがすごい」(山口・紗)。高校時代、2人は実際にコンカマに会って話を聞いた。これを機に、彼女たちのあこがれの存在になった。
高橋は艇のバランスを調整するクルー。そして山口(紗)は艇のかじ取りを担当するスキッパーだ。ペアの息が合わないとスピードは出ない。連携が重要で、ペアの相性は競技を大きく左右する。高校時代はキャプテン、エースとして活躍してきた2人の相性は抜群だ。将来、“タカ・ヤマ”ペアとして全国に名を轟かせる日は近い。「大学での目標は?」と質問すると「優勝」と即答して見せた二人。そんな大型即戦力ルーキーが、明治に不可欠な中核になる!
◆高橋舞 たかはしまい 商1 磯辺高出 169cm
◆山口紗生 やまぐちさき 法1 磯辺高出 160cm
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