ルーキー特集Vol.2【石川翔子】

 石川はISUジュニアグランプリチェコ大会で4位入賞、また、2007年の全日本選手権では8位となり、同選手権初出場の選手の中で最も順位の高い選手に贈られる新人賞を獲得するなど注目を集めている選手だ。昨シーズンはケガに悩んだものの、今年は完全復帰。明治の選手として新たなステップを歩みだした。

―スケートを始めたきっかけを教えてください。
 最初はバレエをやっていました。そこで、同じバレエスクールの先輩でバレエをやっている方がいたんですけど、その方がフィギュアスケートを始めて。その先輩を見て私もあこがれてフィギュアスケートを始めました。

―ちなみにその選手はどなたでしょうか。
 澤山璃奈選手(法大)です。きれいだし、礼儀もきちんとしていて…今でも尊敬しています。

―数ある大学のなかで、なぜ明治を選んだのですか。
 明治を選んだのは、リンクが近くにあって通いやすいというのと、勉強をしっかりやりたいと思ったからです。試合で海外に行く機会があったんですが、そのときに自分が英語を話せたらもっと楽しいなと思って。だから英語を学びたいと思いました。

―明治に入ってやりたいことってありますか。
 スケートをやるのはもちろんですけど、勉強もちゃんとやりたいと思います。いろんな人に出会って、いろいろなことにチャレンジしたいです。

―文武両道って感じですね!勉強は苦手ではないですか。
 勉強は決して嫌いではないです。高校ではテスト前に友達に支えられながらも両立してきました!大学でも文武両道を目指したいです。

―スケートをする以外で好きなことってありますか。
 音楽を聞くのも好きですし、あと本も大好きです。暇な時間にはよく本を読んでいます。

―おぉ、文学少女ですか。
 そうですね、文学少女かもしれません(笑)。高校の時もよく図書館で本を借りていました。授業が無い日でも、本を返すために学校に通ってたりしてました。

―ではスケートに話を戻して…。フィギュアスケートで得意なこと、また反対に苦手なことはありますか。
 得意なものはジャンプです。3回転+3回転を成功させたこともあります。今期は試合の中でも3回転+3回転に挑戦したいです。逆に苦手なものはスピンです。

―ジャンプが得意だなんて頼もしいです。得意なジャンプ、また飛べないジャンプはありますか。
 得意なジャンプはルッツです。飛べないのは…ほとんどの種類は飛べるんですけど、ループだけは飛べないんです。

―ルッツが得意なんてすごいですね!ループよりルッツの方が難しいんじゃないですか?ルッツの方が基礎点が高いジャンプですけど。
 そうなんですよね(笑)。ジャンプが好きでルッツが得意って言うと、男っぽい部分あるよね~、って周りに言われます(笑)。

―今までジュニアの大会に出場されていましたが、 今年からはシニアに移行するとか。
はい、今年からはシニアの大会に出場する予定です。シニアの大会に出るのはもちろん不安はありますが、楽しみな部分もたくさんあります。

―では最後に…今年1年の目標を聞かせていただけますか。
 今年の目標は、全日本大会で最終グループに入ることです。明治の名に恥じないように頑張りたいです!!

 常に笑顔を絶やさず、こちらの質問に一つ一つ丁寧に答えてくれた石川。謙虚だけど熱い石川の言葉からは、彼女のひたむきさや精神力の強さが伝わってきた。スケートに、勉強にめいっぱい打ち込む石川。努力家の彼女が明治に新たな風を吹き込んでくれるはずだ。

◆石川翔子 いしかわしょうこ 文1 日本橋女学館高出 166㎝