三宅・山本、ミス目立つもインカレ出場へ/東日本学生選手権
まずは三宅。今年初めての大会出場となり緊張していたが、クラブでは堂々とした演技を見せる。「周りの選手とは違ったおっとりした雰囲気。女子に似せた」(三宅)と独自の表現力を発揮し、スコアは9・100と好調な出だしをきる。
しかし続くロープでは細かいミスを連発。「つめが甘かった」(三宅)と納得のいく演技を披露することはできなかった。スコアは8・300と伸び悩んだ。
続いては山本。リボンは、序盤にリボンがからまるというミスをするも、落ち着いた演技で終わる。「引きずらずできたのはよかった」(山本)と、失敗にとらわれず演じきった山本は19・475というまずまずのスコアを出す。
そしてボールではリボンでのミスを挽回するべく慎重さにこだわる。しかしその分「演技が小さくなった」(山本)と反省。大きいミスはなかったものの申告点より得点が下がってしまい、20・975といういま一つの結果に終わる。
三宅は「1日目はミスがあったなりに全力でやりきれたが、2日目は守りの体制となってしまった」と今大会を振り返る。インカレに向け、さらなる飛躍を期待されるが、「安定を求めずアグレッシブにチャレンジしたい」(三宅)と頼もしい限りだ。今大会での反省を新たな課題とし、より積極的な演技を目指してほしい。
山本は決して満足のいく演技ではなかった。しかし今大会でのミスを次に生かしたいという前向きな姿を見せる。前回の大会よりも弱くなった部分もあるが「ここが終わりではない」(山本)と前を見据えた。インカレに向けて、得点や順位よりも演技に入りこむために「後半まで難度のある演技に入る体力」(山本)をつけようと意気込む。常に向上心の絶えることない山本にさらなる成長が期待できるだろう。
2日間にわたり計4種目を演じた三宅と山本は、今大会でそれぞれ確実な手応えをつかんだ。しかし、現状に満足することなく果敢に挑戦していく姿勢を見せる2人にはさらなる飛躍が予想されるだろう。次の大会では、今回それぞれが感じた課題を乗り越え新たに成長した2人の姿があるはずだ。
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