(7)全カレ事前インタビュー/近藤蘭丸

2025.12.01

 12月1日から全日本大学選手権(全カレ)が開催される。秋季関東大学一部リーグ戦(秋季リーグ戦)を2位で終え、1年を通して目指してきた全カレ優勝へ突き進む。全カレを間近に控えた選手たちのインタビューをお送りします。第7回は主将・近藤蘭丸選手(文4=東福岡)です。

(この取材は11月22日に行われたものです)

――現在のコンディションはいかがですか。
 「体調管理とか健康状態を含めて体の状態はいいですし、プレーもいいとは思います」


――チームの雰囲気はいかがですか。
 「秋季リーグ戦が終わってからチームでミーティングを行って、高いモチベーションでやれています。今日も早稲田大学さんと練習試合をして、明日も中央大学さんと練習試合をするんですけど、強い相手とやることによってモチベーションも高くやれていますし、チームとしてもいい雰囲気で臨めているのかなと思います」


――どのような練習を行ってきましたか。
 「リーグ戦を通して、自分たちの早い攻撃の時に打てないケースがあったと思うんですけど、その時にリバウンドを取ってから逆サイドに持っていくという展開を改めて確認しました。リバウンドの精度もそうですけど、その後のパスの制度であったり、その後のコンビの制度をフィニッシュのところまでしっかり打ち切れるところまで持っていくというところにこだわって練習しています。それと一番はサーブの強化というところにフォーカスしてやっているので、練習の中でサーブ練習が1回だけではなくて2回あるところも工夫していますし、サーブは一番強化しているところだと思います」


――最後の大会となりますが、個人としてこだわりたいことはございますか。
 「こだわる点としては、チームの中で早いバレーを展開している中で、やっぱり1.5枚以上突かれると自分の責任だと思っているので、スパイカーを生かしつつもブロックの枚数を減らして、スパイカーにストレスを与えないように配給するところにこだわっていきたいと思っています」


――今年度のチームの強みを教えてください。
 「一番は早いバレーが展開できているのはやっぱりレセプションの硬さだと思っているので、佐々木(駿・商4=土浦日大)と磯脇(侑真・政経3=東福岡)が中心となってレセプションを頑張っているので、そこはやっぱり強みだと思います。Bパスからでもミドルが使えるところも強みなのでそこを生かしつつも、最後は黒澤(孝太・政経4=明大中野)というエースがいる中で、黒澤が今年になってからすごい打ち切れるエースになったことでチームの強みが増したと思います」


――主将の立場から見て、カギを握る選手はどなただと思いますか。
 「一人一人に役割があって、その中でやっぱり最後を決め切るのは黒澤だと思います。チームがつらい時やしんどい時に集まるのは黒澤で、ラリーが続いていくとやっぱり黒澤に頼ってしまうところがチームの戦い方としてあるので、黒澤には最後の大事なところでトスが多くなると思います。黒澤が、エースとしての立ち振る舞いであったりプレーもそうですけど、最後どれだけ頑張れるかというのがカギになってくるのではないかなと思います」


――1年間でチームが成長したことを教えてください。
 「去年までだと1セット目を取られて、そこからグダグダいくという流れで負けてしまうケースが多かったんですけど、今年になってからはセットを失ってからしっかり切り替えて、ある程度自分たちのバレーが展開できて逆転するケースの試合が増えました。ラリーになった時に我慢強くトータルディフェンスを含めたブロックとディフェンス、ディグの関係性ができて、レフトに上がってもリバウンドを取れるし、打ち切れています。困ったら黒澤がしっかり打てるところも去年とは違って成長した部分かなとは思います」


――1年間で印象に残っている試合を教えてください。
 「秋季リーグ戦の早稲田大学さんとの試合です。自分たちのいいところも悪いところも両方出た試合でした。これまでだと早稲田大学さんとは取れて1セット、3対1で負けるケースが多くてフルセットまでいくこともなかったです。最後は負けたんですけど、最後の最後まで勝てる気がしたというか、勝つビジョンが見えていましたし、何よりも自分たちがこの1年やってきたことが間違いではなかったというのが証明された試合だったので印象に残っています。ただ自分たちの勝負弱さであったりとか、最後に勝ち切る力がないというのも再確認できた試合だったので、すごく印象に残っています」


――主将としてチームを率いた1年間でしたが、大変だったことはございましたか。
 「大変だったことはたくさんあるんですけど、まずは試合に出ているメンバーと出ていないメンバーの温度差というかギャップがありました。試合に出ているメンバーは一生懸命プレーしていると思うんですけど、それ以外のメンバーが他人事になったりして、チームが一つにまとまらないことをすごく感じたので、そこをまとめるのがしんどかったです。いろいろな人がいる中で、いろいろな出身高校の人がいたり、いろいろな考え方を持っている人がいるので、それを同じ方向にチームが一つとなって進んでいくというのはやっぱり難しかったですし、本当にしんどいなと思うことがたくさんありました」


――教職課程にも取り組まれていましたが、大学生活との両立という観点からどのような1年でしたか。
 「授業と部活の両立はしんどかったです。スポーツ推薦で入学させてもらっているので、毎日の授業であったり課題とか発表があって、授業準備の時間を割くことが家でも多かったですし、練習メニューもチームのことも考えながら、ちゃんと単位も取るというところでは本当にしんどいなとは思いつつも、やっぱり明治のいいところは総合大学として勉強もスポーツもできるというところだと思うので、つらくはあったんですけど、明治に入って良かったと思います」


――全カレへの意気込みをお願いします。
 「全カレがラストで、トーナメントなので負けたら終わりという中で、普段の練習からどれだけ緊張感を持ってやれるかがリーグ戦と違ってトーナメントでは大事だと思います。一球一球にこだわってやらないといけないですし、3回戦ぐらいからは関東のチームと当たるわけで、その3回戦が僕はすごく大事になってくると思っているので、そこをしっかり取りこぼすことなくやって、決勝で勝って優勝できるように頑張っていきたいと思います」


――ありがとうございました。


[田上愛子]