船崎が5位に入賞 伊香保リンクを快走/全日本学生距離別選手権

 11月30日に開催された全日本学生距離別選手権の2日目は、明大から4人が男子1000メートルに出場し、船崎優太(政経2=駒大苫小牧)が5位に入賞を果たした。午後に予定されていた男子5000メートルは、リンクのコンディション不良により中止となった。

▼男子1000メートル
船崎――5位
黒澤――16位
水口――29位
津田――33位

 スタートの合図と同時に勢いよく駆け出した船橋は、最初の200メートルを17.20秒で通過すると、スピードを増しながらリンクを滑走していく。最後は自身の強みである直線の伸びを発揮させ、1000メートルを良タイムで完走した。「課題はありつつも今の時点ではいいレースができたと思います」(船橋)。メダル獲得には至らなかったものの、表彰台まで残り0.11秒と、非常に白熱した戦いとなった。

 羽田光希監督は今大会を「いろいろな意識ができたいい大会だった」と振り返り、結果をポジティブに捉えている。選手たちは大会が続いた中で積み重なった疲労とともに滑り切らなければならなかった。「選手がこうやりたいというのを尊重した大会だった。選手がやりたいことを大げさに表現できていた」(羽田監督)。

 全日本学生選手権(インカレ)の前哨戦ともいえる今回の大会で残した結果をもとに、各々が次なる目標へと向かっていく。羽田監督はインカレについて「練習から皆で褒め合って、マイナスのことは一切言わないで、ここよかったねと選手同士で高め合って臨んでもらいたい」と意気込みを語った。リンクに描く軌跡が彼らを勝利へと奮い立たせる。

[小松蕗由]


試合後のコメント
羽田監督
――注目の選手や成長が著しい選手について教えてください。
 「全体的にかなり伸びているので、誰が来てもおかしくありません。今回の船崎も、ここに来て少し調子を取り戻しました。やはり今の3年生が中心となっていて、全体的にいいのではないかと思います。大会によっては菊原(楓・政経3=市立長野)が勝ったり 、佐藤(太陽・法3=帯広三条)が勝ったりとか、由井(雛斗・政経3=嬬恋)が来たりとか、かなりおもしろいと思います。だから誰が注目されているか、誰が伸びるか分からないですね。ここまで来たら、互いにいい関係で相乗効果を出してほしいです」

船崎
――リンクの調子はいかがでしたか。
 「朝滑った時は結構滑るリンクというか、硬くて伸びるリンクだったと思うのですが、レースの時にちょっと気温が上がってきて重く感じました。そこまでの体に大きい負担があるという感じではなかったので耐えたかな、という感じです」

――インカレへの意気込みを教えてください。
 「今年は去年2冠した佐々木(翔夢・政経2=小海)がいない可能性が大きいので、その穴を埋めるというよりは、それを越していくぐらいの気持ちで優勝を目指して頑張りたいと思います」