白熱の首位決戦、流経大の壁破れず/第83回関東大学1部リーグ

1999.01.01
 初夏の過ごしやすい気候の下、本学は前期リーグ戦最大の山場とも言える流経大戦を迎えた。昨年のリーグ戦をダントツの成績で優勝し、今季も首位をキープしている流経大。しかし2位本学との勝ち点差はわずかに2しかない。この試合の結果次第では順位が入れ替わるだけに、選手も気合い十分にこの天王山に臨んだ。しかし、流経大の堅いディフェンスの前にゴールを奪えず。攻撃でも、シュート数では本学10に対し流経大12と接戦を繰り広げたが、個人技から2失点。善戦実らず、惜しくも敗れる結果となった。

 本学は前半開始から積極的にゴールを狙う。小林(政経3)のミドルシュートを皮切りに、果敢にシュートを放つも、大学ナンバーワンGKとの呼び声高い林・流経大が好セーブを連発。一向にゴールを奪うことができない。逆に前半16分、ディフェンスの一瞬のスキを突かれ失点を許してしまう。その後、田中(政)主将(営4)や山田(政経3)を中心にした攻撃で再三チャンスをつくるも、流経大の堅いディフェンス陣を崩せず。前半を0‐1のまま終えた。

 そして勝負の後半。本学はフレッシュな選手を投入し、攻撃陣の活性化を図るも、なかなかゴールを割ることができない。後半5分の山田の見事なサイド突破も得点につながらず、宮阪(文2)の積極的なミドルシュートもGKに阻まれてしまう。そんな中、25分に難しい体勢からのシュートをゴール隅に決められ2点目を献上。ダメ押しゴールを決められてしまう。その後もあきらめず攻撃し続ける本学だったが、最後まで相手の厚いディフェンスを破ることができず、0‐2で今期3つ目の敗北を喫した。

 勝てば首位に立てただけに、どうしても勝ちたかった今節。攻撃陣、守備陣ともに上々のパフォーマンスを見せるも、相手の質の高いプレーの前に本学らしさを見せられないまま終わってしまった。しかし「ゲーム内容は悪くなかった」と監督も言うように、決して悲観するような内容ではなかった。今節の敗退は気にせずに、次節以降に集中してほしい。前期リーグ戦も残すところ2試合。1試合1試合がますます重要となってくる。残り試合でしっかりと勝ち点を積み重ね、良い形で前期リーグ戦を締めくくってほしい。

☆試合後のコメント☆

・神川監督
「残念な結果だけど、ゲーム内容は悪くなかった。さすが1位。ちょっとしたところで、波に乗っているチームとの差が出たが、悲観することはない。残り2試合、しっかり取っていきたい」。

・山田
「勝てば1位だったので勝ちたかった。残念。相手は後ろにかける人数が多くて攻めきれなかった。チャンスは作れたけどミスもあった。監督が『次が大事』と言ってたけど、本当にその通り。しっかり自覚していきたい」。

・高木(文2)
「2失点もしてしまって悔しい。取れないシュートではなかった。失点シーンはみんな足が止まってしまっていたので、次からは注意したい。連敗は絶対だめ。残り2つ絶対勝って、これ以上離されないようにしたい」。