大久保、全日本出場権獲得/第41回関東女子学生選手権

1999.01.01
 全日本への出場権を懸け行われた今大会。すでに出場を決めた鴨宮(営4)に続き女子でも出場権を獲得したいところだ。結果は全日本出場経験のある黒田が敗れるまさかの展開。しかし昨年は1回戦で敗退した大久保が落ち着いた剣道を見せ、敗者復活戦の末に全日本出場権をつかみとった。

 1回戦は実力通り全員が突破。1年生ながらメンバー入りした吉村も、延長戦の末に面を決め2回戦に駒を進めた。しかし3回戦を終えた時点で残るのは大久保ただ1人。本命かと思われた黒田も延長戦で相手に面を決められ、まさかの3回戦敗退となった。

 全日本出場の望みを託された大久保は、見事な突きで逆転勝利を収めた3回戦の勢いそのままに、4回戦でも力強い胴を決める。しかし全日本出場権を懸けた5回戦ではもつれたところに相手が打った面が有効とみなされ、延長戦の末に無念の敗北。全日本出場は敗者復活戦へと託された。勝負の敗者復活戦を前に部員たちが大久保を気遣い声を掛ける。さらに監督の「怖いものはない。次は勝つぞ」という声を受け、いよいよ敗者復活戦へと挑んだ。

1回戦こそ合面で負けを許すものの、2回戦は開始から大久保のペースだった。相手が面を打ってきたスキを狙いまずは胴。さらに勢いは衰えることなく引き面を決め、見事な2本勝ちで全日本を決めた。

 男子に続き女子でも全日本出場を決めた本学。出場権を得た大久保は、昨年1回戦で敗退していただけに、その成長ぶりがうかがえる。だが「目標は全員が全日本に出場することと、明治から優勝者を出すことだった」(栗原監督)と目指すところへはまだまだ届いていない。全日本では厳しい戦いが予想されるだけに、大会までの1カ月間でどこまで成長できるかが、勝負のカギになりそうだ。