木方が3位入賞 躍進の全日学選抜/全日本学生選抜選手権
全日本学生選抜選手権(全日学選抜)が開催され、明大からは飯村悠太(商3=野田学園)、木方圭介(政経2=野田学園)、芝拓人(情コミ2=野田学園)の3人が出場した。1日目の予選を全員が通過し、2日目は決勝トーナメントが行われた。木方が激戦を勝ち上がり3位となるなど、各選手が活躍を見せた。
◆11・22~23 全日本学生選抜選手権(北九州市立総合体育館)
▼男子シングルス
木方――3位
芝――ベスト8
飯村悠――ベスト16
大会初日は6選手総当たり戦の上位2名が決勝トーナメント進出となるグループ予選が行われた。木方は4戦目まで全てをストレート勝ちで進み、最後の5戦目に木塚(専大)と対戦した。フルセットまでもつれ込むもこれを制し、全勝で予選突破を決めた。芝も安定感あるプレーで実力を発揮し、5戦全勝で決勝トーナメントに進出した。「前半は自分が凡ミスで点数を取られてしまったので、後半はしっかり直して自分のプレーができれば問題ないと思っていた」と飯村悠は1戦目で苦戦するもしっかりと勝ちをつかむと、その後も勝利を重ねる。5戦目に鈴木(愛工大)と対戦し惜しくも敗れたが、グループ2位で予選を通過した。
2日目は決勝トーナメントが行われた。飯村悠と芝は初戦で対戦し、早くも明大対決が実現した。序盤から互角の戦いを繰り広げ、試合は第6セットまでもつれ込む接戦となった。芝、飯村悠ともに2セットずつ獲得し、試合が振り出しに戻った中で迎えた第5セット。芝が飯村悠に隙を与えず一気にポイントを連取すると、そのままセットを奪い取り王手とした。第6セットでも芝が勢いに乗ったまま11―3で先輩を突き放し、準々決勝進出を決めた。
勝ち進んだ芝は準々決勝で伊藤(日大)を相手に迎えた。今季4回目の対戦だったが、これまで白星を挙げたことがない相手でもあった。「ラリーの中で、打つコースであったり、回転量を増やしてスピードのないボールを作ったりする点が大事」だとやり慣れた相手に対して臨んだが、伊藤の気迫が勝っていた。第4セットを獲得し2―2に追いついたものの、最後は一歩及ばず2―4で惜敗。悔しさがにじむベスト8という結果になった。
木方は初戦で青山(中大)をストレートで撃破し、続く準々決勝で鈴木(筑波大)と対戦した。第1セットから流れをつかんだかに見えたが相手も手強く、すぐにセットカウントを1―1とされる。第3セットでは4点差をつけるも、相手に連続でポイントを許し逆にリードされる展開に。しかし木方も負けじとデュースに持ち込みセットを奪取。これで勢いづいた木方は第4、5セットも主導権を握り、4―1で準決勝に進出した。
準決勝では芝を下した伊藤と対戦したが、終始相手の勢いに押される展開だった。序盤から3セットを続けて奪われたが、後がなくなった第4セットは意地を見せた。攻勢を強める相手に対し、緩急を意識したプレーで相手を翻弄(ほんろう)してセットを勝ち取る。第5セットも同様に流れを握りたいところだったが、相手が一枚上手だった。13―15でセットを落とし、決勝の舞台に進むことはかなわなかった。
3位決定戦は同級生の濱田尚(早大)との一戦となった。第1セットを奪われるも、第2セットを取り返す。しかし第3セットは相手に流れを渡して逆転を許し、再び追いかける展開に。それでも力強いフォアハンドを中心に相手を追い詰めてセットを連取する。相手もサーブを切り替えて木方に迫ったが、木方は揺るがず流れを渡さなかった。「中途半端に行って打たれるのが一番良くないと思っていたので、最初は少し中途半端になってしまっていたが、自分から長く行ったり、打ち切ってから攻めたり入れることができたのが良かった」と、4―2で熱戦を制し、3位に入った。
[大島菜央]
試合後のコメント
飯村悠
――予選で初見の相手に対してやりにくさはありましたか。
「初見の相手は何をしてくるかわからないので、最初はやりづらかったですね。自分の方が格上なので、全員勝ってくる気持ちでくるかなと思って、多少はやりづらさはありました」
――主要の学生大会はこれで一区切りですが、今年を振り返っていかがですか。
「リーグ戦や関東学生(選手権)など前半は良かったのですが、ただ選抜(全日学選抜)とか全日学ではあまりいい結果につながらなかったので。来年が最後なので、楽しんでやりたいです」
木方
――今大会全体を通していかがでしたか。
「まず予選リーグから木塚選手とやったのですが、大学に入ってからは1回も勝っていなくて。その難しい相手にまず勝つことができたのが良かったかなと思います。決勝トーナメント上がってからは、良くない相手だったんですけど、その中で1回戦、2回戦としっかり自分で考えながら試合ができて、勝てて(良かったです)」
――昨年はベスト16でしたが、そこからの成長はいかがですか。
「1年生の時に比べたらだいぶ強くはなっているかなと思ってはいるので、ここからもっと強くなっていきたいです」
芝
――予選を全勝で通過されましたが、試合内容としては余裕がありましたか。
「余裕があるというわけではなかったのですが、でも自分のやりたいことがしっかり明確になっていたと思うので、そこはやり抜けてよかったのかなと思います」
――今大会の結果についてどのように思われますか。
「やはり今大会は優勝を目指してやってきたので、ベスト8という結果は全然満足していないです。この全日学選抜で大学の試合は全部終わりだと思うのですが、来年からの試合でもっといい成績が出せるように頑張っていきたいと思います」
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