帝京大に敗北 関東大学対抗戦に続き勝利とはならず/関東大学ジュニア選手権 準決勝
関東大学ジュニア選手権(以下、ジュニア戦)準決勝が帝京大百草グラウンドで行われた。前半は明大のセットプレーの乱れから帝京大のペースで試合が進み、0-24で折り返す。後半の明大はセットプレーで落ち着きを取り戻すも、前半の差を埋められず、0-31で試合を終えた。
◆11・23 関東大学ジュニア選手権 順位決定戦(帝京大百草グラウンド)
▼対帝京大戦
明大0{0―24、0―7}31帝京大〇
開始から苦しい流れだった。開始早々に帝京大に外のスペースを崩されてしまう。必死にディフェンスをするも、オフサイドを取られ、相手に自陣深くでモールを組まれる。だが、上手く守りピンチを切り抜けた。逆に4分にはスクラムで相手の反則を誘い、敵陣深くでのラインアウトの獲得から得点のチャンスを生む。「自分がやりたいスクラムにするためにどうするかを1週間しっかり考えてきて、できたところがあった」(右プロップ佐々木大斗・政経1=常翔学園)。しかし、セットプレーが合わず、相手にボールを渡してしまった。すると7分には相手の攻めを守り切れず先制を許した。先制を許すも、リスタート後には相手のスクラムからコラプシングを勝ち取り攻めに転ずる。しかし息が合わず、得点にはつながらなかった。流れを掴みたいところだったが、15分には相手にスクラムから外に展開され、追加点を奪われた。さらに21分にはに自陣深い位置でモールを組まれてしまうと、そのまま押し切られ点差を広げられる。続く30分にはペナルティーから自陣深くに入られ、近場の攻防から点を取られてしまう。その後も相手のペースで試合が進み、0―24で前半を終えた。 「最初からエリアを取ろうというゲームプランだったが、セットプレーでマイボールになるのが前提だった。セットプレーを取れなかった時のゲームプランを考えてなかったので、準備不足だった」(スタンドオフ神尾樹凛・政経1=国学院栃木)。
後半はセットプレーにおいて安定感が戻ってきたこともあり、一進一退の攻防が続く。「前半はミスが続いて、修正しきれずにグダグダ行ってしまった。後半は切り替えて、ラインアウトを取れたらフォローするとか、意識を一つずつやったら修正できたので、それを前半からやるべきだった」(フッカー高比良恭介・政経2=東福岡)。そんな中、後半15分に相手ボールのスクラムからペナルティーを獲得。「持ち味のスクラムで自信はありました。ファーストスクラムを組んだ時に勝てるなと思ったので、その後からも自信持ってやれると感じた」(富田陸・政経4=大阪桐蔭)。敵陣22メートルでのラインアウトからフェーズを重ねながら前へ出る。しかし、相手のディフェンスを崩し切ることができず、トライは奪えなかった。その後は上手く攻めあがれない時間が続くも27分に左ウイング海老澤琥珀(情コミ3=報徳学園)が大きくゲインすると一気に敵陣へ入る。しかし、相手のディフェンスに阻まれ得点には結びつかなかった。「ゲインをしたところで最後取り切れなくて、チームとしてうまくできなかった。勢いはつけられたかもしれないけど、結局0点だったので修正する部分は多かった」(海老澤)。後半終了間際にもにアタックする時間がくるも、インターセプトから得点を奪われてしまい試合終了。0-31で試合を終えた。
前半は0-24で折り返すも後半は0-7と敗れはしたものの、チーム全体での修正力を見せた。「僕たちは勝ちにきているので、プライドを持って、シンプルなことをやろうというので見直した。ラストのゴール前まで行って得点を取れなかった部分では、今後改善していきたい」(ゲームキャプテン・フルバック山川遥之・=尾道)。またセットプレーの精度など課題が見え、関東大学対抗戦での早明戦へ向けさらに成長できるように感じた。この試合でジュニア選手権は敗退となったが、選手はすでに前を向いている。「早明戦がまだ残っているので、まずはメンバーに入れるように、しっかり帰って修正したい」(高比良)。今回の敗北を糧に、早明戦で勝利することに期待したい。
試合後のコメント
高比良
――試合を振り返っていかがですか。
「先週の帝京戦と同様、自分たちの中ではいい準備をして臨んだつもりではいたんですけど、そのプラン通りに実行できなかったのが敗因かなと思います」
佐々木
――スクラムを振り返っていかがですか。
「組む中で対応力がなかったなと思います。自分の組み方はあったんですけれど、相手がこうしてきた時にこう対策するとか、ぱっと対応できる引き出しがなかったです」
神尾
――今後の意気込みをお願いします。
「みんなに励ましてもらって、1年生でこの経験できたのはすごく良かったって言われたので、この経験を糧にもっと成長していきたいと思います」
海老澤
――ご自身のパフォーマンスはいかかでしたか。
「ランとか少しできた部分もあったんですけれど、取りきるところがなかったので、まだ力不足だったかなと思います」
山川
――今日の負けをどう生かしていきたいですか。
「まだAの試合が残っているので、そこにメンバーとしても、もし入れなくても、チームのいい雰囲気にこだわっていきたいと思います。チームで最後優勝できたら本当に問題なく思って、優勝を目指して頑張ろうと思います」
富田
――久々の試合でしたが、振り返ってみていかがですか。
「試合前にもう40分で交代すると言われていたので、チームがどの状況でも自分が出た時には雰囲気をガラッと変えるようなプレーをしようと思っていました」
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