全日本インカレ出場へ/第43回東日本選手権
1日目。この日は女子団体、男子個人が行われた。昨年と違い、信藤(文1)、脇山(営1)を加えた新チームで臨んだ女子団体。最初に行われた段違い平行棒では、緊張もあってか細かなミスを連発。不安な立ち上がりを見せる。しかし、次の種目の平均台から全体を通して立ち直り、硬さの取れた本来の演技を披露。着々と得点を重ねていく。終わってみれば4位となり、2部上位4校に与えられる全日本学生選手権の出場権を獲得した。
一方の男子個人。池田(法2)にとっては孤独な挑戦となった。共に競技したメンバーは仙台大、駒大など他大学の選手ばかり。「周りのレベルが高かった。でもこれで負けたくない気持ちができた」と池田にとっては収獲のある大会となった。
大会2日目、本日は男子団体が行われた。今大会はエース佐藤(法2)の復帰戦であり、新しく加入した1年生の初陣である。男子団体の行く末を占う大事な一戦だ。
「1年生の加入によって勢いのある試合ができた」と織田主将(文3)は競技を振り返った。今大会では1年が3名出場。特に日比野(政経1)は跳馬でチームベストの15.100点を出し、飯田(政経1)、三五(商1)も大きなミスせずチームを支える。さらに得点面だけでなく、積極的に声を出すなど精神的な面でチームを盛り上げた。
「着地が良くできた」(佐藤・法2)。今回佐藤は跳馬以外でチームベストを叩き出した。去年の全日本インカレで骨折して以来、タイヤ引きなどの筋トレの成果が着地の安定に表れたようだ。その一方で、「跳馬であと1回ひねりを加えて、あと0.8点Dスコアを上げたい」(佐藤)と、今後の課題点を挙げた。
今大会、男子は2部で3位、女子は2部で4位となり、全日本インカレへの切符をつかんだ。従来の戦力の織田や諏訪(政経3)の奮闘、佐藤の復帰や、一年生の加入といった様々な要素が重なってつかんだ切符だ。次はぐんまアリーナで行われる全日本インカレだ。今後の体操部の活躍に注目だ。
~試合後の選手のコメント~
岡部(文3)
「新チームで2回目の試合だったが、前回よりもまとまってできた。段違い平行棒を苦手としていて、着地を変えたが、練習不足があった。次の試合で失敗を生かしていきたい。(部員が増えたことで)応援の声も大きいし、励みになる。失敗してテンションが下がったときに応援があると、頑張ろうという気持ちになる。全日本出場が決まってとりあえずほっとしている」
小川(営3)
「ちょっと悔しい。床の種目が好きだからいい演技できず納得いかない。平均台はうまくできた。それ以上に一生懸命やった。今後はノーミスに加え、いい演技をして後輩にいい影響を与えたい。後輩を不安にさせない、余裕のある演技で引っ張っていけたらと思う」
北川(営2)
「得点は出ているところは出ているし、出ていないところは出ていない。前回の大会よりは成長した。まだ完璧な練習ができていないので、インカレではしっかりとしたい」
池田
「周りのレベルが高くて、緊張した。床で失敗して惜しいことをした。自分の失敗したところを修正して、周りの人に負けたくない気持ちができた。これをバネにして、技を増やしていきたい」
信藤
「緊張して、思い通りにやれなかった。段違い平行棒と跳馬で持ち味が出せた。練習でできたことは出せた。今後は通しの練習をしっかりしたい」
脇山
「自分の力が出なかった。これからにつながる試合ができた。段違い平行棒と平均台で練習したところができた。緊張はするが、応援は自分の力になる。今後は演技を安定させていきたい」
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