重くのしかかった3失点 リーグ最終順位は3位に/関東大学一部リーグ戦

2025.11.18

 リーグ最終戦、国士大との試合がおこなわれた。前半に先制点を奪われ、ペースをつかめずにいた明大は、そのまま1点を持ち越される。続く後半では、序盤に1点を奪い、同点に持ち込んだものの、その後2失点を許し、1-3と黒星で今季最後のリーグ戦を終えることとなった。

 多くの観客が見守る中始まった前半では、攻める隙を模索しながらの試合展開となった。15分、相手に先制点を取られ調子を崩された明大は、その後も相手のCKやFKを許してしまう。池上寿之監督は「勇気を持ってやれなくて、攻撃でもオフサイドに何回もかかっていて、うまくいかなかった」と攻守双方の緩さを振り返った。その後も攻撃の機会を伺えずにいた明大は、点差を縮めることができずに前半を終えた。

(写真:試合中の林)

 ハーフタイムで池上監督からの激励の言葉をもらった後の後半では、55分に林がボールを押し込み同点に追いつく。しかし71分、緩んだ守備に攻め込まれ点を奪われた。なんとか立て直しを図りたい明大だったが、続けて追加点を取られてしまう。開いた点差に食らいつこうと何度かシュートを放つも、どれも得点にはつながらないまま、試合終了の合図が鳴った。今節はリーグ順位に影響しなかったものの、「自分たちのプライドかけてなんとか勝ちたい」(小澤)試合だったために、選手たちの顔には悔しさが滲んでいた。

(写真:ベストイレブンに選ばれた小澤)

 今季も残すは全日本大学サッカー選手権のみだ。残された時間で「相手が変化を出してきたときに自分たちがどう対応できるのか」(小澤)という課題の解決のためにさらなる努力を重ねる必要がある。冬の寒さに耐え抜いた球根が綺麗な花を咲かせるように、負けを知った紫紺の戦士たちは、王座へと返り咲く道のりを辿っていく。

[小松蕗由]