シーズンラストを白星で飾る! 4年生は引退へ/東京六大学女子対抗戦
東京六大学女子対抗戦も最終節。4年生の引退試合は勝利で終えることとなった。相手は3部リーグ所属の慶大だが、序盤は明大が追いかける形の試合展開となった。しかし「相手がどう来るかよりも、まず自分たち内部のことが大切」(神山)と、相手に対応する形ではなく、能動的に試合をつくり流れをつかんだ。追い付かれても焦らずに試合を運び、最後には23点差で勝利した。これが最後となる4年生の選手たちは、試合後に保護者やスタッフと写真撮影や会話を交わし、花束を手に笑顔を浮かべていた。
◆11・8~11・16 東京六大学女子対抗戦(明大駿河台キャンパス他)
▼11・16 対慶大戦(立大新座キャンパス)
〇明大80{17―17、25―13、16―22、22―11}63慶大
スターターは、PG萩原加奈(文3=浜松開誠館)、SF神山南帆主将(文4=白鷗大足利)、SF藤井花(商1=日本航空)、SF尾花優心(政経2=下妻第一)、CF後藤葉の佳(理工4=鵠沼)。
昨日の2連戦が明け、最終戦となる慶大戦を迎えた。第1Q開始早々先制点を許してしまい、明大が追いかける形で試合が進んでいく。追い付きそうになるも、フリースローなどの細かな失点で点差の離される場面が続く。しかし終盤、藤井と萩原による連続得点で同点に追いつく。第2Qでは一変、明大が流れをつかんだ。オフェンスリバウンドやスティールからの機会を逃さず、フリースローや3Pシュートを沈め、着実に得点を重ねる。ディフェンス面では「自分たちから能動的に仕掛けたところがすごく良かった」(神山)と、ゾーンディフェンスを展開したことが功を奏し、12点差をリードする結果となった。
第3Qが始まると、相手の連続得点で一気に迫られる展開に。タイムアウトで流れを切るも、タイムアウト明けには同点に追い付かれてしまう。しかし、そんな空気の中でも「追いつかれた時に焦りは正直なく、それよりも『自分たちがやることを徹底しなくちゃいけない』という話をベンチでもしていた」(神山)と落ち着きを見せる。一時シーソーゲームになるも、徐々に立て直し、再びリードする形で第3Qを終えた。そうして迎えた最終Qは、開始2分足らずで3連続得点で幸先良くスタートを切る。明大の流れを再び引き寄せて、残り時間1分28秒にはG饒波涼花(農4=共立女子)も出場。「率直に言うと、点差が少し迫ってたので、自分が出てひっくり返されることはないけど、ちょっとドキドキというか、緊張はあった」(饒波)と思いながらの出場になるも「同期の子を出すために点差を離そうと思って、最終的にはその子も出て3人コートに出ることができてよかった」(後藤)、「4年間の集大成でとてもうれしかったし、同期3人でプレイしてるときが、心地よくてほんとに楽しかった」(神山)と、大学最後のプレータイムを楽しんだ。残り10秒で80―63に持ち込むと、点差をキープしたまま勝利を果たした。
4年生の引退試合を勝利で飾った明大。今年度は悔しい結果となる試合もあったが、最後は笑顔でシーズン終幕となった。今年度つながれた『2部Aリーグ』というバトンを受け取り、来年度に向けて歩みを始めた。
[中川美怜]
コメント記事は後日アップいたします。
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