林が準優勝 川口が10位入賞するも課題は明確に/全日本学生選手権
今年度、明大は14人が全日本学生選手権(以下、インカレ)に出場。初日は悪天候によりノーレースとなったものの、残りの二日間で8レースを消化した。前年度11位に終わった林つぐみ(法2=下松)がレディースクラス準優勝を果たし、大躍進を遂げる。メンズクラスでは川口泰成(文3=横浜フロンティア)が10位入賞に輝いた。
◆11・14~16 全日本学生選手権(沖縄県国頭郡字奥間海岸・オクマプライベートビーチ&リゾート)
▼メンズクラス
川口――10位
松永――17位
大島――27位
三好――30位
八木田――33位
吹田――37位
神田――47位
元木――53位
堀井――84位
前佛――92位
小林――97位
▼レディースクラス
林――2位
坂井――8位
上村――32位
今年度も全国から猛者が奥間海岸(以下、オクマ)に集いインカレが行われた。台風26号の影響から大会の開催自体が危うい状況にあったが、2日目は快晴に。中強風で、多くの艇が安定した走りを見せた。得意な条件だと自負する川口が好調にレースを展開する。「しっかりとスタートを決めて、取りたいコースを取れたレース展開だった。トップ艇団と戦えた」(川口)。2、3レース目を1ケタの順位で留める。また林も第1レースから「コース取りもブローの位置で完璧に返せた。文句つけようがないレース」(林)を展開し首位をかっさらい、危なげなくランキング上位に位置付けた。
3日目はイレギュラーな風に明大勢を含め多くの選手が苦戦した。風の流れが普段以上に読みにくく、3レースのうちにいかにコースを修正できるかも勝負のカギになった。「見えている風を取りに行くのと同時に、そこにたどり着くまでどうアプローチするかが難しかった。スタート5分前と直前の風の入り方が違う」(林)とオクマの風に翻弄(ほんろう)された。
ハードなスケジュールをこなし、オクマでの戦いを終えた明大勢。次に控えるのは団体戦だ。「今大会も結果としては明治(の調子)がふるわなかった」(川口)と満足な戦いはできなかったが『奪還』に向けさらに成長する選手の姿に注目である。
[近藤未怜]
試合後のコメント
川口
――インカレ向けてどんな準備をしていましたか。
「夏季休業中の練習期間、週5日6日練習する期間であったり、予選が明けてから今日までの2か月間ぐらいの時間であったりを特に集中しました。普段の自分たちの正規練習ももちろん集中してますが、自分での陸トレや平日の自主練習、今回恐れていたリグのトラブルに備えて道具をほとんど一新してこの大会臨みました」
――初日のレース展開は何を意識して臨みましたか。
「オクマの風は北東北風から北東に吹くコンディションで、風速としては大体7メートルから9メートルぐらいの中強風で、自分が得意な風です。オクマの海面のセオリーとして右の界面が伸びやすいっていうセオリーもあったので、レース前から上からスタート
をして、タックして右に寄せながらアップウィンドのコースを展開するプランを立てていました」
――現時点で今シーズンの振り返りをお願いします。
「まだ3回生ということもあって(今年度の)全大会を結果を残すっていうことはできなかったんですけど、関東支部予選であったり、インカレ個人戦といった大きな舞台ではしっかりと自分のコンディションを合わせて結果を残すことができたので、波はあったとはいえ、大きな舞台で結果を残すことができて自分としては良かったと思っています」
林
――2位という結果を振り返って、率直にいかがですか。
「優勝を目指していたので悔しい結果にはなってしまいましたが、これが今の自分の力だと思います。また来年に向けて頑張りたいと思います」
――去年から比べて、ナショナルチームに入り、活躍の場もどんどん広がっている印象があります。ご自身として成長はどう感じていますか。
「成長はすごく感じています。遠征が増えて大変ではありましたがその分成長もさせてもらえていて。最終的にインカレ準優勝という形で終われて、率直にほっとしています」
――海外遠征なども多く、体調管理やスケジュール管理も大変かと思いますが、どのように取り組んでいますか。
「自分は体調管理とピーキングが苦手で、大事な試合の前に(体調を)崩してしまうことが多くて、毎回課題なのですが、今回はそこをメインでやってきました。万全の体調で挑めたので、マックスの状態で試合ができたのでよかったです」
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