総合入賞ならず 思いは来年に託される/全日本学生選手権

2025.11.15

 90回目を迎えた全日本学生選手権。昨年に続き2年連続での両クラス出場となった明大はスナイプ級14位、47010位で、総合13位の結果となり、目標の総合入賞には届かなかった。

◆10・31~11・3 第90回全日本学生選手権(江の島ヨットハーバー)
▼スナイプ級――14位
▼470級――10位
▼総合――13位

 スナイプ級では服部輝海(理工3=横須賀学院)・松本能周(営4=高松北)組が全72艇11位の好成績を収めた。3レース目に3位を記録すると、第8レースでは1位に輝き「入賞を逃すことが決まった以上守る必要はないと思った。松本さんとの最後のレースを全力で楽しみ、今できる最大限の走りに集中した」(服部)。服部・松本組の最終レースに花を添えた。2日目では3艇全てがトップ集団に入るも、風の影響によりノーレースとなる不運もあり、最終順位14位と昨年の11位を下回る結果となった。

 470級では3艇が大きく崩さない安定したレースを見せた。3艇トップの早川大翔(商2=霞ヶ浦)・渡邉俊一(情コミ2=逗子開成)組は集団を意識した走りで、前半戦第5レースで11位を含む上位の順位を記録した。しかし「前半戦は守りのレースをしすぎてしまい、うまく流れをつくることができなかった。大きく崩すことはなかったが、トップ争いをすることはできなかった」(早川)と1番艇としての悔しさをにじませた。

 

 関東学生春季選手権で総合4位の記録を残し、今大会での総合入賞に期待がかかっていたものの、総合順位13位と目標の入賞とはならなかった。「前年度と比較してペナルティを受けることがなかったことや、トップフィニッシュを決める艇があったことなど、確実な前進も感じられた」(岡元琢人主将・法4=星林)。また、今年度から導入されたフォトコンテストでは優勝、バースを美しく整えていた大学に贈られる『バース賞』では2位を獲得した。来年度では悲願の総合入賞に向けさらにパワーアップした明大が見られるかもしれない。

[竹本琉生]

試合後のコメント
岡元
――最後の大会にどのような気持ちで臨まれましたか。

「『総合入賞を果たしたい』という強い思いを持って臨みました。私が1、2年生の頃は全日本インカレに出場することすらかなわず、そこから積み重ねてきた4年間だったため、この大会には特別な思いを持って挑みました」

服部
――来年度の目標をお願いします。

 「目指すのは『総合力のあるチーム』です。6艇全員が上位で戦えるよう、環境づくりや後輩育成にも力を入れたいと思います。最後に勝敗を分けるのは気持ちだと考えています。その気持ちを結果につなげるために、今できることを一つずつ積み上げていきます」

早川
――今大会を振り返ってください。

 「不完全燃焼だと思っています。秋インカレ、全日本プレインカレでは入賞圏内の成績で流れは良かったですが、普段とは違う江ノ島の風に苦戦しました。来年必ずリベンジを果たします」