最終戦を制し秋季リーグ2位 高橋周は新記録樹立の快挙達成/秋季リーグ戦

 秋季リーグ最終戦は東大との一戦。RB#21高橋周平主将(文4=足立学園)を中心に前半から得点を重ね日本大学選手権への出場を勝ち取った。また今試合で高橋周は関東大学リーグの1シーズンのラン獲得最多記録を更新し、リーグ戦特別賞を受賞した。

◆9・2~11・26 秋季リーグ戦(アミノバイタルフィールド他)

▼11・9 対東大戦(横浜スタジアム)

〇明大42{7-3、21-7、7-7、7-7}24東大

 秋季リーグ最終戦、明大は全日本学生選手権への出場権を争う東大を相手に迎えた。「役割徹底でずっと対策してきた」(高橋周)と東大のフレックスボーンと呼ばれるランプレーを主体にした特徴的な陣形を抑え込み、試合を有利に進めた。

 第1Q9分14秒、相手のFG(フィールドゴール)で先制されるが、直後、高橋周による69ydのTD(タッチダウン)ランで逆転に成功。続いて第1Q終了間際、高橋周の自陣23ydから切り込むロングランでチャンスを得るとそのままTDで点差を拡大。しかし東大側も手強く攻勢をゆるめない。徐々に前進され自陣7ydまで持ち込まれ、第2Q9分17秒、TDを許し4点差に追い上げられる。それでも「どんな展開であれ自分たちのすることをするだけ」(高橋周)と選手たちに動揺は見えなかった。10分には高橋周が自陣27ydから73ydを走り抜け3度目のTD。このランで高橋周は関東大学リーグの記録を塗り替えた。さらにLB#3岡田直也(商2=明治学院)がインターセプトから敵陣7ydまで走り、大きな歓声が上がった。「ディフェンスが押されかけていた場面だったので、そこで一つ自分でモメンタム(流れ)を持ってこられて良かった」(岡田)。そのままRB#5宇野楽翔(政経3=同志社国際)がランからTDを決めて、相手を突き放した。

 後半は取っては取られの攻防戦となった。まずは明大がファーストダウンを重ねて敵陣4ydまで攻め込むと、再び高橋周のTDで点差を広げていく。このまま点差を維持したいところだったが、東大にファーストダウンを連続して奪われ、TDまで押し込まれてしまう。第4Q8分45秒にはまたもTDを許したが「1発でTDを取られてしまうのは止めようと言っていたので、そこで時間を使いながらディフェンスできたのがオフェスにも有利につながったと思う」(岡田)と語る通り、ディフェンスの粘り強さが攻勢をバックアップする。攻撃権が明大に移ると高橋周が敵陣へと快走。さらなるチャンスの中でFB#87佐藤壮真(文4=県立鎌倉)がダメ押しのTDに成功させると、最後はニーダウンによって試合を終了した。

 今試合の勝利に加えて、早大が法大に勝利したことによって秋季リーグ戦を2位で終え、全日本大学選手権への出場も決まった。初戦の関大戦は11月22日に富士通スタジアム川崎で行われる。「まだまだ未完成な点も多いが、この先もう少し完成度を高めていきたい」(高橋周)。日本一を懸けた大舞台へ、まだスタートラインに立ったばかりだ。

[大島菜央]

試合後のコメント
高橋周
――全日本大学選手権への意気込みを教えてください。
 「関西の相手と秋シーズンでやるのは初めてなので、しっかりと自分の走りをしたいと思っています」

岡田
――試合を概観していかがでしたか。
 「今シーズン初の1本目もらっての出場で、まず自分の役割からやろうと(思いました)。それがいい形で結果につながったかなという感じです」