4強の壁高く 園田学園大に敗れ準々決勝敗退/全日本女子学生優勝大会
春日井市総合体育館にて女子団体日本一を決める第44回全日本女子学生優勝大会が開催された。明大は準々決勝で園田学園大に敗れ、2年連続での全国ベスト8となった。
◆11・8、9 第44回全日本女子学生優勝大会(春日井総合体育館)
▼明大――ベスト8
大会1日目に東京経済大を下した明大は、大会2日目の初戦に法大を迎えた。双方一歩も引かぬ接戦となり代表戦までもつれ込んだが、上山伽音主将(営4=岡山商大)が鮮やかなメンを決めて勝利。「法明戦でも同じ相手とやった。自分と相手のタイミングがはまれば勝てると思っていたのでちょうどはまってよかった」(上山)。関東学生選手権準Vの実力を見せつけた。続く近大戦では順調に白星を重ね、昨年度の成績を超えるべく準々決勝へと臨んだ。
準々決勝の相手は園田学園大。「勢いのある大学だったので(相手のペースに)合わせたら取られると思った」(上山)。序盤から果敢に仕掛けてくる園田学園大に押され、明大は流れをつかめず。1敗2分けで迎えた3人目、門田理佳(政経2=中村学園女子)が意地の一本勝ちで団体戦勝利の可能性を残した。最後を託された上山は試合開始から果敢な攻めを見せ、連撃を打ち込むも有効打突にはならず。逆に相手の反撃を受けドウを取られてしまう。「(門田からつながれたときは)正直うれしくて、落ち着いていこうと思ったが、引き分けになるとまた代表戦なので、そこで少し焦ってしまった」(上山)。もう後がない試合終盤、何としても一本返すべく攻めていくが、無情にも試合終了を告げるブザーが鳴り響いた。
昨年度に続き準々決勝敗退という結果に終わった明大。松本忠監督は「今日の敗因は気持ちがつながらなかったこと。拮抗(きっこう)した試合が続いた中で集中力を高めることを勉強しないといけない」と振り返る。しかし「今年は4年生が後輩たちを引っ張るという形で非常によくやってくれた。いいチームだったと思う」とも振り返り、選手たちの健闘を称えた。今年度は下級生の活躍も目覚ましく、明大剣道部のさらなる躍進に期待がかかる。学生王者の夢は、次の世代へと託された。
[加藤晃誠]
試合後のコメント
松本監督
――2年連続でベスト8という結果ですがどのように受け止めていますか。
「(明大にとっては)ベスト8も1回戦敗退も同じなので、優勝を目指して、来年は気を引き締めて大会に臨みたいです」
――1日目と2日目でオーダーを少し変えていました。
「1日目は4年生を3名出場させたのですが少し勢いが足りなかったので大駒(素華・総合2=健大高崎)とインターハイ王者の奥(日菜乃・政経3=明豊)を出場させました。作戦としては良かったのですが最後はそこでやられてしまいました」
上山
――一緒に戦った皆さんとは話をされましたか。
「話はまだできていないのですが、普段みんな泣かないのに今日は下の子たちがみんな泣いてくれてうれしかったです」
――後輩に向けてコメントをお願いします。
「来年以降も本当に強い選手ばかりで、順調にもっと強くなっていけば絶対に日本一になれるので、これで終わりではないので続けて頑張ってください」
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