接戦粘るも力届かず 男女ともに2回戦敗退/全日本大学対抗戦

2025.11.08

 学生バドミントンの大学日本一を決める全日本大学対抗戦が石川県にて行われた。昨年度男子団体で準優勝に終わった明大は、優勝を目指して挑むも男女ともに回戦敗退という結果に終わった

◆11・7〜9 全日本大学対抗戦(いしかわ総合スポーツセンター)
▼男子
・1回戦 明大○3−0西日本工大

 中川○2-0後藤
 尾藤○2-0西山
 宮下・荻原組○2-0名切・後藤組
・2回戦 明大2−3○敬和学園大
 藤原○2−0上里
 宮下○2−0井上
 佐藤・有江組0-2○佐々木・野村組
 宮下・栁川組1−2○角田・野呂組
 中川0−2○野呂

▼女子
・1回戦 明大○3−0立大

 小原未○2-0葛西
 田代○2-1鈴木
 小原陽・亀井組○2-1鶴田・増田組
・2回戦 明大2-3○龍大
 高津0−2○中出
 小原未○2−1金廣
 杉山・石川組0−2○中出・田邊組
 小原陽・亀井組○2−0竹内・藤井
 田代0−2○小林

 初戦の西日本工業大戦を1ゲームも落とさずに快勝で突破した男子は、勢いそのままに迎えた2回戦・敬和学園大戦でも序盤は主導権を握った。第1シングルスの藤原睦月(商3=埼玉栄)、第2シングルスの宮下怜(政経4=埼玉栄)がいずれも危なげなくストレート勝利。あと1勝で3回戦進出が決まる展開だった。しかし、ここから流れが大きく変わる。第1ダブルスの佐藤瑠活(政経2=東大阪大柏原)・有江琥珀(政経1=埼玉栄)組が相手ペアの素早いショットに苦戦し、自分たちの攻めの形を作れずに敗戦。続く栁川蓮主将(商4=瓊浦)・宮下ペアは、第2ゲームで積極的に攻め返し最終ゲームに持ち込む粘りを見せたものの、終盤にミスが重なり、白星をあげられなかった。
 勝負の行方は第3シングルスに中川友那(商2=埼玉栄)に託された。日中には熱気が渦巻いていた会場だったが、2回戦までの他の試合はすでに終了し、残っていたのは明大と敬和学園大の2校のみ。応援の声がそのまま選手に届く空間で、中川はその重圧も受け止めながら戦った。しかし、流れは敬和学園大に握られたままだった。第2ダブルス、第3シングルスと続けてコートに立った野呂英賢(敬和学園大)が強打と緩急を織り交ぜてペースをつかむ。中川も必死に対応したが、プレッシャーからかミスが目立ち始めた。それでも最後まで食らいつく姿勢を崩さなかったものの、差を埋めきれず。1ゲームも奪えないまま、悔しい敗戦となった。

 女子の1回戦の相手は立大。第1シングルスの小原未空(政経2=埼玉栄)が快勝すると、続く第2シングルスの田代葵楓(商4=埼玉栄)、第1ダブルスの小原陽夏(農4=酪農学園大付とわの森三愛)・亀井菜摘(文3=聖ウルスラ学院英智)組がそれぞれ1ゲームを落とすも持ち直し勝利を収めた。
 2回戦では昨年度優勝校の龍国大との試合になった。トーナメント表を見て「警戒している」(杉山凜・文4=西武台千葉)と語っていた龍国大戦はかなりの接戦となった。第1シングルスに出場した高津愛花(政経1=埼玉栄)は鋭いスマッシュがさく裂するも小さなミスなどが目立ち差をつけられ敗北。しかし第2シングルスでは1回戦に続き小原未が粘りを見せ、流れを一気に明大へと持ち込む。第1ゲームでは中盤に逆転を許すとそのまま相手のテンポで試合を進められるが、第2ゲームではシーソーゲームとなりデュースに突入。最終的に24-22でゲームをモノにすると、客席が沸き明大の空気が一変した。第3ゲームもラリーの粘りで相手のミスを誘い、白星をつかむ。小原未の流れに乗りたい明大勢であったが第1ダブルスで登場した杉山・石川乃乃葉(文1=青森山田)組は乗り切ることができず勝利を逃す。絶対に落とせない第2ダブルスの小原陽・亀井組は互いの役割を果たし、安定したプレーで一進一退の接戦を制すも、最後の第3シングルスで田代が12−21、12−21でストレート負けを喫し、敗退が決まった。

 秋季リーグ戦では男子が優勝を果たし勢いに乗って臨んだ大会だったが、結果は男女ともに2回戦敗退という屈辱を味わった明大。接戦を制することができなかったり要所のミスが響いたりなど今大会で明らかになった課題は少なくない。また、シングルスで優秀な結果を残している選手がいる一方でダブルスの課題が目立つ。チーム力を上げて来年度こそは上位を狙う。

[塩谷里菜、和田唯花]