
東海大に3-0で快勝し、暫定2位に浮上/関東大学リーグ戦
前半の開始直後、明大はポゼッションのばたつきが見え、自陣ゴール前でのディフェンスに徹する。次第にDFが落ち着き、MF山田(政経3)を起点として攻撃のリズムをつかみ始めると、豊富な運動量と高い位置からのプレスによって中盤でボールを奪い、積極的なシュートが見られた。すると31分、山田から上がったボールをFW山本(政経3)が右足の鮮やかなシュートで決め、1点を先制する。良い形を続けたまま前半を折り返した。
後半の立ち上がりも前半の良い流れのまま試合が展開されるかと思えば、東海大に押され気味で始まった。しかし試合前「明大のスタイルのサッカーをやろうと確認していた」(田中(政)主将・営4)というように、すぐに攻撃のリズムをつかみCKからの惜しいシュートも見られるようになる。後半16分、ゴール前にけり込まれた低いボールをDF奥田(商2)がシュート。惜しくも相手キーパーにはじかれるも、FW久保(法3)がこぼれ球を押し込んで追加点となる2点目が決まった。そして33分、相手選手のクリアしたボールをそれに反応したMF田中(翔)(文2)が「狙っていた」という芸術的なループシュートで決め、この日3点目のゴール。その後も明大は攻撃の手を緩めず積極的にゴールを狙う。攻撃だけでなく守備もうまくかみ合い、気持ちにも余裕を持って試合終了のホイッスルを聞いた。
「サイドバックを走らせ、追い越す動きを意識した」(田中(政)主将)ことが全体の運動量を大幅に押し上げ、それがとても良い形で得点シーンに繋がった試合だった。「全て違う形でゴールが決まったことは良かった」(神川監督)というように多彩な攻撃が見られ、「今季は選手の経験値がまだ低いので毎試合が学習だし選手同士の競争もさせていて、連敗しないというのが明治のモットーなのでそれが上手くはたらいていて良いのでは」(神川監督)と監督も手応えを感じているようだ。これで第6節を終わって暫定2位に浮上。ハードなスケジュールの中で明大サッカーの力強さを見ることのできる試合であった。
☆試合後のコメント☆
・神川監督
「前の試合の反省から勝てて良かった。連敗しないのが明治のモットー。いいディフェンスからいいオフェンスへという流れも出来ていた」。
・田中(政)主将
「中2日の厳しいスケジュールなのでコンディション調整が勝負」。
・今西(商4)
「(出場したのは)3分くらいで、何も覚えていないのにすごく緊張した。いろんな人に支えてもらいながら4年間頑張ってこられたし、そういう人のお陰で今日は試合にも出られた。もっと信頼を得られるように普段の練習を頑張りたいし、均衡した試合で使ってもらえるように頑張りたい」。
・久保
「勝てて良かった。前半動けていてチャンスもあったし、山本が決めてくれた。後半は前半で動いた分みんな疲れてきていたけど、ボールをつなぐことができたし、相手にチャンスも与えなかった。前節0点に抑えられたから、やっぱり攻撃陣には悔しい思いがあった。失点も決めるとこを決めないと、最後にああなると思い知った。だから今回は立ち上がりからシュートを打っていこうと話していたし、たとえ相手がけるサッカーをしてきても前線から追い掛けて守備した。次節も勝って、そろそろ連勝したい。調子の良い早大には勝っておきたいし、流経大の独走も許しません!」」
・山本
「前節点が入らなかった分、勝ててほっとしている。前節は引いて受け身になっていたから、今回は前のFW2人がまず追った。それによって課題だった相手を崩すパスもできたと思う。(ゴールのシーンは)それまでも何度か山田のうしろのスペースが空いていたから狙っていたし、山田を信じて走り込んだ。パフォーマンスはバルセロナのエトーとアンリがやっているやつ。3節から久保とやろうと計画していた。早大が強いのは分かっているけれど、自分たちのサッカーをやって必ず勝ちたい」。
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