第550号企画 端艇部〝釜〟インタビュー
11月6日発行の明大スポーツ第550号5面にて、端艇部の〝釜〟についての記事を掲載しました。今回は、550号企画として、端艇部の武井マネジャー(商3)と鈴木マネジャー(文3)のインタビューをお届けします。
(この取材は10月11日に行われたものです)
——マネジャーとしての1日を教えてください。
武井 「今日は朝4時半に起きて、朝ごはんを作るところから始め、5時半ぐらいに大体完成させました。その後は選手が(練習を)やっている様子をビデオに撮ります。今日は大会があり、コース閉鎖があったので、船を上げるため7時まででしたが、土日は9時まで行います。(コースから)戻ってきてご飯食べて10時ぐらいになるのですが、昼ご飯をまた10時半ぐらいから作り始めるので、その間に身支度してという流れでやっています」
——端艇部のマネージャーに入ろうと思ったきっかけを教えてください。
武井 「友達が入ると言ったので入りました。なんとなく入って、サークルよりも雰囲気が落ち着いていて、これなら4年間続けられるかもと思いました」
鈴木 「(武井マネジャーと)共通の友達が入るとになって、引っ張られてきた2人組です(笑)。私はその子と一緒に新歓回っている時に勧誘でボートを知りました」
武井 「やりがいがあって入ったというよりも、入って大会を見てやりがいがついてきたみたいな感じです」
鈴木 「全然知らない状態で入ったので、1年生の9月ぐらいに競技しているところを初めて見て、すごいと思いました」
——マネジャーのシフトはどのように決まっていますか。
鈴木 「毎年、最高学年にシフト作る担当の人がいて、今年は私がそれを担当しています。毎月12日までに来月分の予定をみて、朝釜入れる夜釜入れないみたいなのを◯×で出してもらい、そこから私が2人ずつ入れていくみたいな感じです」
——釜のレシピはどのように決めていますか。
武井 「週ごとに担当が2人決まっていて、それでメニューを考えています。去年の先輩方がテンプレ化してくれて、14個メニューがあるのですが、今年から財政が厳しいので、週ごとに旬の食材を入れて価格調整しながら進めるというのをやっています。テンプレ化はされていますが、野菜とかの金額を調整しながら毎週やっているという感じです」
——買い出しもマネジャーの仕事ですか。
武井 「野菜とお肉は送られているようになっています。ですが、ハムなどは野菜屋さんもお肉屋さんも対応していないので、近所のスーパーに選手が部車で買いに行ってくれます」
——寮に泊まることもあると伺いましたが、大変と感じることはありますか。
武井 「朝ごはん作る時は4時半に始めないといけないのですが、始発でも間に合わないので泊まっています。(大変なことは)早起きすぎるというのと、昨日マネジャーの部屋に虫が出て大騒ぎしました(笑)」
鈴木 「本当に大騒ぎして(笑)。いろいろ出るのも少し厳しいです(笑)」
——釜を作るときに気を付けていることを教えてください。
武井 「とにかく食中毒を出さないように、鳥とか豚は特に肉をとにかくしっかり火通すということを意識しています。あと、ニンジンやキノコは嫌いな人が多いので、できるだけ存在感を消して小さく切ってあげるというのをやっています」
——選手から言われてうれしかったことはありますか。
武井 「今日美味しいと言ってもらえることです。あと、グループLINEに今日のメニューこれですというのをノートに載せるのですが、それにコメントが来ると、今日美味しかったのかなと思うのでうれしいです。基本的にコメントはないので、マネジャー同士で喋って、士気で高めています(笑)。コメントしやすいようにやっているので、ここに書いてくれるとうれしいです」

——選手から一番評判のいい料理はなんですか。
武井 「唐揚げかチキン南蛮です。揚げ物はやってくださいという声も多く、唐揚げだと一瞬でなくなります」
——どのぐらい揚げていますか。
武井 「(この前は)国体期間中で寮に半分ぐらいしかいなかったのですが、6キロ揚げて、すぐになくなりました」
——逆に、出ると少し嫌な顔をされる料理はありますか。
武井 「結構いっぱいあります(笑)」
鈴木 「鶏胸肉が冷めて固いみたいなのは言われました」
武井 「トマト嫌いな人は多いです。あと、キノコが嫌いな人も多いです。トマト煮は評判悪いです(笑)」
——ご飯は何合ぐらい炊きますか。
武井 「最近は人が減ったので30合くらいです」
鈴木 「4学年いて、カレーなどの時は50合炊きます。最大で50合ですね」
武井 「10合の升で測っていくのですが、途中で何合入れたかわからなくなって(笑)。結構プラス10合で炊いてしまうので、その時は気まずいです(笑)」
——マネジャーのやりがいを教えてください。
武井 「いつもふざけている姿しか見ないのですが、真剣に大会に取り組んでいる姿を見ると、やはりボートが好きなのだなと思います。かっこいいなと思って、そのような人たちを主に食事から支えていると思うと、やりがいを感じます」
——ありがとうございました。
[安田賢司]
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