インカレ開幕 後半に突き放し初戦突破/全日本学生選手権
全日本学生選手権(インカレ)が開幕し、明大は初戦で高松大と対戦した。前半は思うようなプレーができない中でもリードして折り返すと、後半は近藤佑樹(農4=春日丘)の連続ゴールなどで点差を広げ、2回戦進出を果たした。
◆11・2〜6 全日本学生選手権(いしかわ総合スポーツセンター)
▼11・2 1回戦 対高松大戦
◯明大40{16―15、24ー17}32高松大
試合が始まると、先制こそ許したものの近藤の連続ゴールで早々にリードを奪う。前半3分にその近藤が反則を取られ2分間の退場になったが、徹底されたディフェンスで最小失点に抑える。互いにシュートミスが多く1、2点リードの拮抗(きっこう)した展開が続いて10ー8で迎えた前半20分。青砥直輝(商1=駿台甲府)がサイドからのシュートを決めると、GK坂本京介(営1=洛北)が一対一を見事セーブ。その後の7メートルスローを青砥が確実に決め点差は4点に。主導権を握ったかと思われたが、わずか1分30秒の間に3連続ゴールを許し、前半26分には同点に追いつかれる。2分後には熊谷継(農1=藤代紫水)からサイドの後藤圭汰(営4=高知中央)へのパスが通らず、直後に失点し1点ビハインドに。「オフェンスもディフェンスも勝負所のところで決められて、ゲームの流れを引き寄せられなかった」(加藤良典監督)。それでも前半残り30秒に熊谷の得点で追いつくと、前半終了間際に熊谷が放ったロングシュートがゴールに突き刺さった。「自分たちのハンドボールができず、インカレの難しさを感じた」(近藤)と苦しい展開が続いたが、リードして前半を終えた。
迎えた後半、5分の近藤のシュートを皮切りに小嶋悠斗(営3=市川)、外種子田渓汰主将(商4=国分)の得点で一気に4点リードを奪う。12分には、向谷内海都(営3=氷見)が相手ディフェンスに阻まれながらもフィジカルを生かして得点。しかし16分に熊谷が反則を取られレッドカードで一発退場となった。スタメンとして出場していただけに厳しい展開となり、数的不利を強いられ連続失点を許す。それでも、19分には近藤の3連続得点で何とか立て直し34―28とリードを広げる。「ハーフタイムに『後半はフラストレーションを溜めずに自分たちのハンドボールをしっかりしよう』というミーティングをしたので、それをできたことが点差につながったと思う」(近藤)。その後もリードを守り切り40―32で試合終了となった。
3年ぶりのインカレ1回戦突破となった。2回戦を明日に控え、相手はインカレ4連覇中の王者・中大。関東学生春季1部リーグ戦(春リーグ)では1点差で惜敗、秋リーグでは引き分けに終わった。「4年間の集大成として中大と対戦するのは自分たちの中でも大きいし、中大のインカレ5連覇を止めるチャンスが明治大学にあると考えると、とても楽しみ」(近藤)。インカレという大舞台でリベンジなるか。熱い試合になるに違いない。
[橋場涼斗、木曽琴乃]
試合後のコメント
加藤監督
――どんな気持ちで臨みましたか。
「2年連続初戦で敗退しているということで、難しいゲームになるのは分かっていたんですけど、予想以上に相手が粘ってくるチームだったので、そういった中でしっかり勝ち切れたのが良かったです」
近藤
――リーグ戦で試合をすることがない高松大との対戦でした。
「練習試合もやったことがなくてどのような相手か分からなかったので、開始10分である程度の目処をつけて試合しようという話でしたが、うまくいかなかったところがあったので、課題が少し残る試合でした」
青砥
――ハーフタイムにはチーム内ではどんな声掛けがありましたか。
「自分たちの力を全然出せていなかったので、自分たちにとにかく集中してしっかりやりきろうってことで話をしました」
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