2回の延長戦の末早大に敗れリーグ優勝を献上/関東大学1部リーグ戦

 明大は今試合で、勝てばリーグ優勝が決定するリーグ首位の早大と対戦。前半には相手の武器であるスピードオフェンスと高確率の3Pシュートにより点差はじわじわと広がっていくも、後半でリバウンドからチームオフェンスを次々と展開していき、巻き返しに成功。延長戦に突入することとなった。延長戦では一進一退の攻防が続き、1度目では決まらず2度目の延長戦までもつれるも、最後は相手の3Pシュートが決勝打となり、惜しくも敗れた。

◆8・27~11・2 第101回関東大学1部リーグ戦(白鷗大大行寺キャンパス他)

▼10・26  対早大戦(白鷗大大行寺キャンパス)

明大109182216263020231911111115113早大◯

 スターターはPG湧川裕斗(政経1=福岡大大濠)、PG森田稀羅(営3=北陸学院)、SF武藤俊太朗(政経3=開志国際)、PF鬼澤伸太朗(国際3=福岡大大濠)、PF塚田大聖(政経3=土浦日大)。

 1巡目では早大の圧倒的な攻撃力を前に太刀打ちできなかった明大であったが、「とにかく一対一を守り切ろうという話をされた」(湧川)と、前回の対戦から策を変えずに挑んだ。第1Qでは早大のアウトサイドシュートの調子がなかなか上がらない中で、相手のもう一つの武器であるスピードオフェンスには戻りの速さで対応し、試合の流れは明大に傾いた。しかし第2Qからは早大の最大のストロングポイント・3Pシュートが連続で決まり、2Q開始から0-10のランを許し、前半終了時点で14点ビハインドと大きな点差を背負う。

 後半で巻き返したい明大は、武藤が鋭いカットインでインサイドから攻撃を仕掛けたり、オフェンスリバウンドを多く獲得するなど頼もしい働きを見せ、徐々に点差が縮まる。第4Qでは一進一退のつ攻防が続き、試合の残り時間がゼロへと進んでいく。早大3点リードで迎えた残り35秒、ピックをかけて相手ディフェンスとのスペースが空いた塚田がすかさず3Pシュートを沈め、試合は延長戦へ突入する。

 延長戦での試合の流れは明大優勢だった。針間の一対一を中心としたスタイルで攻め込み、主にペイントから点を稼いでいく。決めれば相手が決め返す、の繰り返しで同点のままブザーが鳴り、試合は2回目のへ延長へと持ち込まれた。すでにスタミナは限界に近く、双方のシュート確率も下がっている中、ビッグショットを沈めたのは早大のスーパールーキー。1点だった点差がこの3Pシュートで4点まで広がり、明大は決め返すことができず、黒星を喫し早大のリーグ優勝を見届けた。

 現在6位を維持する明大だが、7位の青学大との差はわずか2ゲーム差と、シード権を得るためにはリーグ最終週の2連戦を勝利したいところ。2カ月にわたったリーグ戦もあと1週間で閉幕だ。

[平良有梨奈]

試合後のコメント

針間

――延長戦はどのような気持ちで臨みましたか。

 「とにかく点を取るしかないなという気持ちでした。ただ最後のオーバータイムはかなりキツくて、とにかくディフェンスに徹しました」

――ここから2試合、どのように戦いますか。

 「シード権を獲得するために1つでもいいので勝ちたいですね。最終戦は特に、リーグ戦を勝って終わりたいという思いがあるので絶対勝ちたいです」

湧川

――クラッチタイムでのご自身のプレーについて振り返ってみていかがですか。

 「大事な場面でミスをしちゃっていたので、焦っちゃったというか。自分の積極的なミスじゃなくて消極的なミスだったので、そこは改善したいです」

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