(1)明治の戦力分析・他大分析
リーグ戦優勝候補筆頭・明治。昨年までその飛び抜けた才能で部を引っぱった水野裕哉氏(平21卒・現東京アート)から「エース」を受け継いだのは、軽部(営3)と水谷(政経2)の2人だ。1年次からリーグ戦で活躍し、次期エースとして鍛え上げられてきた軽部と世界選手権ダブルスで日本に12年ぶりのメダルをもたらした水谷。近年まれにみるほどのダブルエースに怖いものはない。
しかし団体戦であるリーグ戦はエースだけでは優勝は不可能。そこでエースを支える柱として立つのが、団体戦では持ち前の能力を十二分に発揮する池田(法3)と、水谷とダブルスを組み、いまだリーグ戦無敗の甲斐(営2)だ。そのほかにも、粘りのあるプレーが特徴の大塚(商4)や東京選手権で部内でも有数の成績を残したルーキー根田(営1)などの勝利が期待される。
GW中のチームの練習はリーグ戦モード一色。「GWは卓球をしよう」を合い言葉に、文字通り朝から晩まで練習に明け暮れた。出場する選手の練習量は苛烈(かれつ)さを増し、「みんな充実した練習ができている」(柴田・法3)。
部内の雰囲気もリーグ戦に向けて下級生の意識にも変化が見られ、全体が盛り上がっている。部を引っぱる4年生の意識は特に高く、「自分たちの代で春を勝って、周りに喜んでもらいたい」(平屋主将)と気迫に満ちている。
<他大分析>
・中大
優勝候補として、まず明治の前に立ちはだかるのが中大だ。「戦力的に接戦になる」(坂巻コーチ)。全日本でも上位に名を連ねるほどの強さを持っている、瀬山・森田といった両エースが、チームを引っぱっている。また、今一番勢いのある伊積や大久保といった選手も要注意だ。昨年の春は明治に2-4で敗北したが、インカレでは準優勝。そして、秋のリーグ戦では早稲田を追い込んだ。1部校で最も勢いのある大学と言えるだろう。
・早大
やはりリーグ優勝への最大の難関になるのが早大だろう。春季リーグ戦4連覇中で、事実「春の早稲田」と言われても文句の付けどころがない。昨春明治は早大に対して3-4の惜敗だ。
だが昨年主将としてチームを引っ張ってきた塩野が抜け、戦力低下は否めない。その塩野が抜けた穴をカバーするのが、新エース・笠原、ドライブマン・足立、カットマン御内。また、笠原・足立のダブルスは全日本選手権で上位にランクインするなど盤石の布陣だ。やはり、今季も明治と早大の頂上決戦が予想される。
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