木村、100本の矢から多くを得る/百射会

1999.01.01
 明るい日差しの注ぐ明治神宮において、百射会が行われた。早朝から静寂の中100本の矢を射続ける大会である。今大会に本学からは木村が挑んだ。100本中72本の的中を見せたが上位の壁は厚く入賞には届かなかった。

 木村はどの立ちにおいても自分の射形を崩すことなく、丁寧な射を見せた。1立ち目から皆中。しかし、中川(理工2)の「昨日、不調だった」というコメントにあるように2立ち目は1中。長丁場の中では気持ちの切り替えや前の立ちの反省が重要である。また、上位に入るには常に安定した的中数が必要となる。この辺りが今後の課題として挙げられる。

 弓道には、技術のみならず強い精神力、集中力、体力など多くの能力が要求される。また、試合では練習同様の行射を行うことは難しく、自分の実力を発揮できないことが多い。これらは多くの試合経験を積むことによって磨かれていくものである。練習と試合の100射では異なる。その意味では今回の100射から得るものは大きかったに違いない。

 5月末の全関東インカレでは個々の選手が自分の満足のいく射をしてほしい。そうすれば、結果はおのずと着いてくると信じている。