ユニバー逃すも成長実感/世界選手権日本代表第2次選考会他

1999.01.01
 5月6日に国立代々木競技場第一体育館で行われた今大会の2日目。前日、ロープが不調に終わった山本はボールとリボンの演技でまずまずの結果を出したものの、ユニバーシアードの出場権を得ることはできなかった。

 大学に入学してからは初めてとなるボールの演技とリボンを行った山本。まずボールの演技が始まり、程よい緊張感の中順調な演技を見せる。「曲の雰囲気に合わせて初めて黒のタイツをはいた」(山本)とカラフルな衣装をまとう選手が多い中、山本は黒をベースにした衣装を着て「感情を込めない不思議な雰囲気」(山本)を表現。得点は21.200で好調なスタートをきる。
 そして続くリボンの演技では、「男性に対して振り払う態度。大人の女性」(山本)を演じた。堂々とした振る舞いで観客を魅了。種目別では、21.500の4位と好成績を記録した。

 2日間にわたって計4種目を演じた山本は総合9位でユニバーシアードの出場権にはとどかなかった。しかし、「成長できた」(山本)と緊張感の中での演技をこなしたことに手ごたえをつかんだ様子だった。
 表彰台に登ることはできなかったものの、4種目それぞれで違う山本を表現していた。これからも更にその表現力にみがきをかけ、6月27日と28日に開催される最終決定競技会に挑む。