
入賞者出ず、しかし一歩前進/女子部記録会
ゴールデンウィークでにぎわう中、明治神宮武道場で淡々と進行した女子部記録会。前半、後半で計40本を射り、その的中数を競う。昨年、喜多内(理工3)が40射中37中で優勝したことで規定より一つ多い計三つの出場者枠を得た本学。その三つの枠に金庭、渡辺、神山が選出され、頂点を目指し26m先の的と対峙(たいじ)した。しかし結果は神山の32中を最高に、入賞に一歩及ばす課題の残る記録会となった。
緊張の糸が張り詰める中、試合は始まった。渡辺の一立ち目はまさかの0中。「普段どおりに引こうと思っていたけど当たらなかった」と普段の練習の甘さが露呈。しかし、狙いを調整しながら徐々に調子を上げていき、後半は皆中も見せた。それでも60%以上の的中率という目標は達成できなかった。また、もう一人結果に肩を落とす者がいた。フォームに納得がいかないまま今大会に挑んだ金庭だ。「みっともない射で、みっともない的中は、それこそみっともない」と一心に当てることに専念した。しかし後半「気力で当てていたが、スタミナが切れ力が入ってしまった。情けない」(金庭)と試合を振り返った。
一方、終始安定した行射を見せたのが1年の神山だ。前半を17中と85%の的中率を記録し、後半に挑んだ。しかし「自分に負けた。悔しい」(神山)と後半は疲れもあったのか、的中率を下げ合計32中。入賞に1本及ばなかった。しかし「1本の差で勝負が決まる世界だとあらためて感じた。1本1本を大切に、試合の展開を予想しながらやっていきたい」(神山)と新たな課題を見つけたようだ。
「練習がそのまま試合の結果につながる」。今大会で選手たちが得たのは、この言葉そのものだ。技術面や精神面は練習でこそ培われる。今回の結果を受けて、日々の練習にさらに磨きをかけ5月末にある全関東インカレでは「期待を裏切らない」(金庭)戦いを見せてくれることに期待したい。
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