「やっとつかんだタイトル」主将・土屋賢が優勝/全日本学生拳法選手権大会
学生拳法の個人日本一を決める大会が26日、名古屋にて行われた。明大からは11選手が出場し、全員が白熱した試合を繰り広げた。主将の土屋賢生(法4=関西福祉科学大)が優勝し、土屋泰生(文2=関西福祉科学大)と山田太粋(法2=岩槻)がベスト8に輝いた。
◆10・26 全日本学生拳法選手権(パロマ瑞穂アリーナ)
▼男子の部
土屋賢――1位
土屋泰、山田太――ベスト8
山田健、児玉幹――ベスト16
大谷――4回戦敗退
長倉――3回戦敗退
日隈、保泉、砂川、牧野――初戦敗退
総勢11人が出場した明大。各ブロックが激戦を展開する中、一際目立ったのがCコートである。土屋賢、児玉幹大(法1=初芝立命館)、山田太の3選手が出場した。それぞれ順調に勝ち進み、明大同士3人で準決勝の出場権争いをすることとなった。初めに児玉と山田太との試合となり、両者一歩も譲らぬ膠着(こうちゃく)した戦いが続く。残り35秒で一本を取って流れをつかんだ山田太は残り時間8秒になったところで押さえ胴突きを決め、勝利した。「判定だったら負けていたかもしれない試合なので悔しい。もう少し考えなきゃいけないと思った」と振り返った。続く土屋賢との試合では、土屋に一本を先取されるも、すぐに追いつき試合を振り出しに戻す粘り強さを見せた。結局試合は判定にもつれ込み、土屋が判定勝ちを制して準決勝への出場権を手にした。「初めから判定で勝つというのは考えていなかったので、やり切りました。自分がやろうとしていたことができてよかったと思います」(山田太)。試合前に意識していた児玉、土屋の両方と戦うことになった山田太、自分から圧をかけ続けることをテーマにしていたが後半はそれができなかったと反省点を明らかにした。
準決勝に明大からは土屋賢のみが出場した。序盤から果敢に攻め込み、相手にスキを与えず面突きで1本を奪うと、その後も冷静な試合運びで主導権を握り、揚打ちで相手を制した。迎えた決勝の相手は予選で弟の土屋泰が敗北した選手であり、一瞬の油断も許されない展開となった。土屋賢の鋭い攻撃が炸裂する中、試合は延長戦へと突入した。互角の攻防が繰り広げられる状況を膝蹴りで打開し、学生拳法の頂点に立った。「決勝は弟が負けた相手で、自分も負けたら土屋兄弟が揃って同じ相手に負けるという情けない結果になるから、絶対にやり返すと思って挑みました。弟のことを信頼しているので弟の声だけを信じて戦いました」(土屋賢)。
他のブロックでも土屋泰や山田健斗(文4=桜丘)が熱い戦いをを披露した。土屋泰はどの試合も長期戦となり、粘り強く戦い抜いてベスト8という結果を残した。一方で山田健は開始20秒で一本を取り、開始22秒で試合を制すなどスピード感のある試合を見せた。一回り大きな相手にも積極的に攻め込むがベスト16という結果になった。
今大会で4年生は最後の個人戦となった。次に控える全日本学生選手権(府立)に向けて今回感じた課題を消化しつつ、団体戦でのさらなる飛躍を目指して挑戦を続ける。
[和田唯花]
試合後のコメント
土屋賢
――優勝して率直な気持ちを教えてください
「やっと取れたって感じです。今年ダメダメだったので最後の最後でタイトルを取れてうれしいです。最高な1日です」
――次の大会に向けて意気込みをお願いします
「史上初の2連覇、グランドスラムまであと1歩なのでここからまた気を引き締め直してチーム一丸となって偉業を達成したいです」
山田太
――次の大会に向けて意気込みをお願いします
「次の大会は府立で団体戦なんですけど、僕がどの試合も勝ち切って圧倒的に勝って、チームのメンバーに繋げられたらなと思います」
児玉
――大会全体を振り返っていかがですか
「1回戦は緊張して体が硬かったんですけど、2回戦・3回戦からは自分の練習通りの動きができてよかったです」――今後の目標を教えてください
「今大会はベスト16だったんでベスト8、ベスト4、準優勝、優勝を目指してしっかり頑張っていきたいです」
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