髙橋ベスト8 明暗の入り混じる大会に/関東および東日本地区学生体重別選手権

2025.10.28

 今年度最後の個人戦となる今大会に明大から13人が出場した。84キロ級の髙橋龍威(政経2=御殿場西)がベスト8、小川明日太(法3=世田谷学園)も75キロ級でベスト16と各々が躍進を見せる一方で、悔いの残る大会でもあった。

◆10・26 第36回関東および東日本地区学生体重別選手権(日大理工学部船橋キャンパス理工スポーツホール)
▼男子60キロ級
梅澤
――3回戦敗退
▼男子67キロ級
本橋――3回戦敗退
▼男子75キロ級
小川――ベスト16
里見――3回戦敗退
佐竹――3回戦敗退
三浦――3回戦敗退
海野――2回戦敗退
▼男子84キロ級
髙橋――ベスト8
下村――1回戦敗退
▼女子50キロ級
二宮――2回戦敗退
吉村――2回戦敗退
▼女子55キロ級
内山――1回戦敗退
▼女子61キロ級
伊藤――1回戦敗退

 50キロ級に出場した吉村栞奈(文1=鹿児島第一)は1回戦で実力を発揮した。序盤から上段蹴りを決めリードすると立て続けに突きを決めあっという間に5ポイントを獲得する。1ポイントを相手に返されるも、さらに3ポイント追加し大差で勝利した。続く2回戦は、得点をすることができず0-0で試合が終了。その後の判定で無念の敗北が決まった。

 大学生活最後の個人戦となった4年生たちは不完全燃焼の試合となった。春の関東学生選手権で3位入賞した海野陽乃汰(法4=御殿場西)が2回戦で姿を消すと、梅澤琉晴(理工4=相洋)も3回戦で敗北する。主将の本橋怜欧(政経4=保善)は3回戦で一瞬のスキを突かれ相手に一本を決められてしまう。それでも最後まで粘りを見せ、上段蹴りで一本を取るも「自分の技終わりの失点が敗北に大きくつながってしまった」(本橋)と序盤の失点が響き、敗退した。一方75キロ級でベスト16まで勝ち進んだ小川は4回戦まで失点することなく安定した試合を見せる。続く4回戦でも相手の動きに上手く対応し、ポイントを与えず0―0で試合終盤へ。ついに突きで1ポイントを獲得するも、直後相手に技ありで逆転されてしまう。さらに1ポイントを追加されてしまい、1―3で惜敗した。今大会の明大最高成績であるベスト8進出を果たした髙橋はチームの3箇条である『待つな・下がるな・受けるな』を意識しながら攻めの試合で勝ち進む。2回戦では「終わるまで強い気持ちを持ち続けた」(髙橋)と試合終了間際に上段突きを入れ勝利するも、3回戦は拮抗した試合となる。0―0で試合が終了し、判定となると果敢な攻めが評価されベスト8入りを果たした。ベスト4入りがかかった次戦も得点が叶わず判定に。結果は1―3で敗退となるも「日ごろの練習の成果を発揮することができて良かった」(髙橋)と着実な成長を感じられた大会となった。

 収穫はあったものの、全員が入賞を逃した今大会。11月には今年度最後の大会となる全日本大学選手権(インカレ)が開催される。昨年度はインカレでベスト8と大きく飛躍を遂げた明大はチーム一丸となって昨年度を上回る結果を残すことができるか。

[藤岡千佳]

試合後のコメント
本橋主将

――明大の選手の試合をご覧になっていかがですか。
 「全体的にもっと勝ち上がれるだけの実力を持っている選手がいるのですが、その点今回はあまり結果が振るわなかったと思うので、今年度最後の大会のインカレに向けてしっかりみんなで結果出せるようにその点を調整していきたいと思います」

――4年生として残り少ない中ですが、目指すものはありますか。
 「最後、チームでしっかりとインカレで悔いの残らないようないい結果を残すというのが、自分たちの空手を締めくくるのに一番いいのかなという風に思うので、不甲斐ない試合をしないように、勝ちきれる試合をインカレではしていきたいと思います」

髙橋
――日頃の練習はどのようなことをされていますか。
「主体性を大事にして、コミュニケーションを取りながら高い意識で切磋琢磨(せっさたくま)し合えるような練習をしています」

――受付から試合開始までかなり時間が空いていましたが、空いた時間は何かされましたか。
「以前の勝利した試合を見返したり、強い選手を見てこういう気持ちで戦っているのだろうなと想像したりして、気持ちの面で自分を高ぶらせています」