関東ブロック優勝を飾り、日本選手権へ進出果たす/日本選手権関東ブロック大会

2025.10.28

 前日の準々決勝、準決勝で順大と東海大を打ち破り、決勝へ進んだ明大は、トーナメントを勝ち上がってきた社会人チームの埼玉クラブと対戦した。前半の立ち上がりに連続失点を許すなど、本調子ではない様子の明大だったが、試合が進むにつれ勢いに乗った。後半の序盤に5連続得点を重ね、9点差になると、スタミナを生かしたプレーで埼玉クラブを圧倒し、優勝をつかんだ。

10・25~26 日本選手権関東ブロック大会(中大多摩体育館)
10・26 対埼玉クラブ戦
◯明大40{20―16、20―14}30埼玉クラブ

 相手の攻撃で始まった前半は、試合開始直後から得点を献上。守備がうまく機能せず、劣勢からのスタートとなった。「あまり社会人とやったことがなく、セットディフェンスはマンツーマンで付いてくる形で、攻めづらさがあり難しさを感じた」(外種子田渓汰主将・商4=国分)。しかし、9分30秒にエース・栃尾佑(法3=北陸)のミドルシュートで追い付くと、小泉涼太(農3=藤代紫水)が連続得点で続き、一歩リードした。中盤で退場者が続出する中、交互にネットを揺らす展開になると、前半終盤からは細野聖太(政経4=春日丘)が5得点を挙げ、チームに貢献。20―16の4点差で前半を終えた。

 小泉の先制点で始まった後半は、松本想(営2=法政二)がシュートを決めた3分55秒から攻撃陣が奮戦し、7分40秒ごろまでに大量得点を獲得。会場もより一層の盛り上がりを見せた。「相手の体力が落ちてくるのは分かっていたので、後半はしっかり走ろうとハーフタイムで話し合って臨んだ」(加藤良典監督)。後半の折り返し時間にかけては、守備のほころびから3連続失点を受けるも、細野と外種子田がゴールを決め、すぐに3点を返した。その後は、復調したGK坂本京介(営1=洛北)が鉄壁の守りでシュートを何度も防ぎ、リードを手放さなかった。本日好調の細野は、試合終了が近づく中でも追加点を入れ続け、11得点を記録する活躍を見せると、明大の圧倒的有利のまま試合は終了。見事勝利を収め、優勝を手にした。

 関東学生秋季1部リーグ戦が終わり、11月の初週に控える全日本学生選手権(インカレ)に向けた調整を進めている明大。普段とプレースタイルの異なる社会人チームとの対決は、今後の戦略にも生きてくるはずだ。インカレだけでなく、9年ぶりの出場となる日本選手権にも期待がかかっている。

[ウエスト宙]

試合後のコメント
加藤監督
――社会人チームと戦って受けた印象はありますか。
 「(シュートを)上から打ち込んでくる選手が多くて、そこに対して守れていた部分と打ち込まれて失点した部分があったので、そこは普段の大学生と違うなという印象でした」

――今日の試合の収穫を教えてください。
 「ベンチメンバーが全員出て、高いパフォーマンスができていたので、インカレの前にこういった試合ができて良かったと思います」

外種子田
――社会人チームと戦ってみていかがでしたか。
 
「フィジカルはありますが、やはり体力面に関しては僕らの方が上回っていたので、そこをうまく突こうという形で後半走れたのが良かったかなと思います」

――1週間後のインカレにはどのように挑みますか。
 
「インカレの1週間前にこのような公式戦を通し、雰囲気含め試合の感じを味わうことができて、いい練習にもなりました。あと1週間あるので、できることは限られていますが、まずはケガ人を出さないことと、体調管理もしっかりして万全の状態で臨むことが一番大事かなと思います」

山本達毅(政経1=マリスト学園)
――試合を振り返っていかがですか。
 
「年上のチーム相手に勝ち切ることができて良かったですし、優勝できて良かったです」

――中大、国士大とのリベンジマッチに向けて、インカレへの意気込みをお願いします。
 「自分は1年生で出場時間も短いですが、出たら倒します」