全日本距離別が閉幕 マススタートで佐々木が連覇/全日本距離別選手権
全日本距離別選手権の最終日、佐々木翔夢(政経2=小海)がマススタートで優勝し連覇を飾った。黒澤慎吾(法1=野沢北)と日下賢将(政経1=帯広三条)は、計2部門に出場するも結果は振るわず。次戦への課題を残した。
◆10・24~26 全日本距離別選手権(エムウェーブ)
▼男子マススタート
佐々木――1位
▼男子1000メートル(ジュニア部門)
黒澤――9位、1分13秒75
日下――13位、1分14秒42
▼男子3000メートル(ジュニア部門)
日下――8位、3分58秒86
黒澤――16位、4分18秒25
佐々木はマススタートに出場し、連覇を果たした。レース序盤は最後尾を確保し、展開を見極めた。残り3周の地点での順位は2位。先頭を走る吉澤柊威選手(大東大)の後方につけ、残り200メートル付近で加速し追い抜かした。今回もラスト1周で勝負に出たが「スピードがまだ足りないと思う。世界で残り1周で仕掛けるのがどこまで通用するかは分からない」(佐々木)。世界の舞台を見据えた明大のエースは、さらなる成長を誓った。
黒澤は男子1000メートル(ジュニア部門)と男子3000メートル(ジュニア部門)に出場。1000メートルでは、1分13秒75を記録し自己ベストに約0.1秒迫る好走を見せた。「本当は自己ベストを更新したかったが、もう一歩だった。かみ合わない感じだった」と悔しさをにじませた。3000メートルでは力及ばず16位でレースを終えた。
日下も黒澤と同様に2部門に出場したが、大会通してコンディションが上がらず、両部門とも苦戦した。「体のケアを怠ってしまった。そういう日々の積み重ねをできなかったのが、今大会の問題点だったと思う」と振り返り、次戦への改善点を挙げた。
明大からは計3名が出場した全日本距離別選手権。日下と黒澤は思うような結果を残せなかったが、佐々木は5000メートルとマススタートで2冠を達成し、ワールドカップ(W杯)第1~4戦の代表に選出された。来年2月にミラノで開催される冬季五輪に出場するには、11、12月に行われるW杯での成績が重要となる。世界の舞台で再びその名をとどろかせることができるか、今後の活躍に注目が集まる。
[武田隼輔]
試合後のコメント
佐々木
――野望を教えてください。
「マススタートのインタビューを受けていた時に、観客の人たちが少ないと思いました。ちょっと悲しくなったので、もっとマススタートを有名にしていきたいですし、実力もつけて、集客もできる選手になっていきたいです」
日下
――コンディション不調に対して、どのような対策をしましたか。
「調子が悪いのは分かっていました。調子が悪くてもできること、例えばウォーミングアップなどを、レース前にしっかりと準備するべきでした」
黒澤
――全日本学生距離別選手権の意気込みをお願いします。
「まだ1年生でチャレンジャー的な立場ではありますが、先輩を超えていけるようなタイムを狙います。順位も後からついてくればいいと思います」
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