シーソーゲーム辛勝 主将は11年ぶり快挙〝1,000ヤードラッシャー〟/秋季リーグ戦
全日本大学選手権を目指し、現在リーグ3位につくグリフィンズ。同大会出場に向け、負ければあとがない状況で中大戦に臨んだ。開始早々、相手の先制により試合が動き出すと、両チームの戦略的なシーソーゲームが展開していく。第2Q、RB#21高橋周平主将(文4=足立学園)が89ydのTD(タッチダウン)ランで魅せると、第4Qには59ydを疾走しTD。一時大幅リードを得るも3点差で辛勝し、高橋は神田龍斗(駒大)以来11年ぶりとなる〝1,000ヤードラッシャー〟のタイトルを手にした。
◆9・2~11・26 秋季リーグ戦(アミノバイタルフィールド他)
▼10・25 対中大戦(アミノバイタルフィールド)
〇明大34{10-10、14-7、0-0、10-14}31中大
雨が降りしきる中、行われた今試合。前半は激しい得点の攻防となった。「相手のレシーバー陣が脅威で、長いパスも短いパスも精度高く投げてくる」(LB#6舘虎之助・商4=明大中野)と序盤から中大オフェンス陣の小刻みなパスプレーに押され、自陣約14yd付近まで攻め込まれる。そして第1Q、2分31秒、先制のTDを許す。しかし明大もすぐさま負けじとやり返す。高橋のキックオフリターンで自陣42yd付近まで大きく陣地を拡大すると、QB#15新楽圭冬(商4=都立戸山)のスクランブルでゴールラインまで約1ydとする。そしてそのまま新楽がTDを押し込み、試合を振り出しに戻した。この日一番の盛り上がりを見せたのは第2Q、4分32秒。高橋が相手のディフェンス陣の防壁をうまく交わし、約89ydを快走。キックオフリターンTDを決め、この日初めてリードを奪う展開となった。その後またもやTDを許し同点となるも、前半残り5分、RB#5宇野楽翔(政経3=同志社国際)のTDが決まり、明大が一歩リードした状態で前半を折り返した。
7点リードのまま、試合は後半戦へ。第3Qに明大のファンブルでピンチを迎えるも、DB#32立田優希(政経2=千葉日大一)のパスカットで脱出。だが続く第4Qで85ydのTDパスが通り、同点を許してしまう。なんとかリードを取り戻したいグリフィンズは残り約9分、新楽からWR#18杉崎友則(政経4=明大中野)へ30ydのパスを試みる。ボールは軌道が逸れたかのように思われたが、中大ディフェンスが濡れた人工芝に足を取られ転倒し、後ろに控えていた杉崎が捕球に成功した。敵陣33yd地点からK#10田村勇次郎(営4=矢板中央)がFGを決め追加点を挙げると、残り4分には高橋がフィールドを穿つTDランで駄目押し。食らいつく中大に対しニーダウンで試合を締め、最終スコア34―31で辛勝を飾った。
次戦は、現在勝ち点9で3位タイにならぶ東大。甲子園ボウル出場に向けて一戦必勝で突き進む。
[杉山瑞希、松下日軌]
試合後のコメント
舘
――試合を振り返っていかがですか。
「前回の桜美林大戦で結構パスを通されてしまったので、今回の試合はそれを改善していこうとディフェンス陣で話し合っていました。前半はパスもランも出されてしまったのですが、後半はオフェンス陣が(攻勢を)取ってくれて、ディフェンスも勝負所で止めることができたので良かったと思っています。(相手RBの中央突破については)今までのランに対する上がり方であったり、思い切りであったりがLBとして遠慮がちになってしまったかなと思います」
高橋
――〝1,000ヤードラッシャー〟到達おめでとうございます。これを一つの起点として、さらにレベルアップを目指したい点はございますか。
「1試合を通して走り切る、同じパフォーマンスを継続するというのが課題だと思っています。(後半攻めあぐねた部分については)どの試合でもあることだと思うので、そこでいかに1ヤードでも多く稼ぐかというのが大事だと思っています」
関連記事
RELATED ENTRIES

