全国の舞台で粘りの戦い 木方、芝がベスト16/全日本学生総合選手権
全日本大学選手権・個人の部(全日学)が大浜だいしんアリーナで開催され、明大からはシングルスで木方、芝がベスト16、ダブルスでも3ペアがベスト16入りを果たした。全国から強豪選手が集う舞台で、粘り強い試合を展開した。
◆10・21~24 全日本大学総合選手権(大浜だいしんアリーナ)
▼男子ダブルス
飯村悠・木方組、高橋航・芝組、石井・水谷組――ベスト16
寺下・梅木組、栁澤・浅見組――3回戦敗退
加藤・齋藤組――1回戦敗退
▼男子シングルス
木方、芝――ベスト16
飯村悠、高橋航――4回戦敗退
安江、石井、梅木――3回戦敗退
剣持、櫻井、加藤、小園江――2回戦敗退
水谷――1回戦敗退
ダブルスでは3ペアがベスト16に進出した。飯村悠太(商3=野田学園)・木方圭介(政経2=野田学園)組は専大と日大のペアを破って4回戦へ。佐藤・長谷川ペア(中京学院大)との試合では、競った展開が続きながらも1-3で惜敗。「点数的には競っていたが、ストップなど細かい技術で先手を取られた」(木方)と振り返った。
芝拓人(情コミ2=野田学園)・高橋航(政経3=実践学園)ペアは駒大、日大のペアに勝利し進出した4回戦で、岡野・梅村ペア(朝日大)に0-3で敗退。「細かい技術やストップで先手を取られてしまったのが課題。そこを改善できれば、もっと上を狙える」と芝は前向きな姿勢を見せた。
また、1年生ペアの石井佑季(商1=希望が丘)・水谷悠真(商1=実践学園)も4回戦進出。堂々としたプレーで存在感を示した。来季へ向けて期待を抱かせる内容となった。
シングルスでは、木方と芝がそろってベスト16入り。木方は4回戦で中大の石山と初対戦。石山は今年度関東学生新人戦を制したルーキーで、打球点の早いバックハンドで攻め込むタイプだ。「爆発力のある相手だったので、攻めをどう外すかを意識した」。我慢が必要な展開の中でも精神面を崩さず、4―3で競り勝った。「崩れずに粘れたことが大きかった」。
5回戦では、昨年度の全日学王者・岡野(朝日大)と対戦。「この会場で一番強い相手だった」と語るように、最難関のカードとなった。序盤は「相手のサーブやレシーブ、ラリーのテンポに合わせるのが難しく、やりづらさを感じた」と苦戦。第2ゲームではゲームポイントを握りながらも取り切れず、流れをつかみ損ねたことが敗因となった。最後まで食らいついたが、2ー4で惜しくも敗れた。「いい勝負はできたが、勝ちきれず悔しさが残った」と振り返った。
芝は4回戦で高校時代の同期・三木(愛工大)と対戦した。インターハイ男子シングルス優勝の実績を持ち、バックハンドで得点力の高い選手。「同期なので、絶対に負けたくない気持ちがあった。大学でどれだけ成長しているかをぶつけたかった」。強烈なバックに対しては「そこを警戒しながら、フォアに展開を持っていった」と戦術を徹底し、デュースの攻防でも「少しでも浮くと決められるので、丁寧に集中してプレーできた」と振り返った。結果は4ー1で勝利し、ベスト16進出を決めた。
シングルス5回戦では、インカレ、関東リーグでも敗れている伊藤(日大)と対戦。0―3と追い込まれたが「厳しかったが、まだチャンスあると信じて諦めなかった」と気持ちを切らさずに試合を続けた。4ゲーム目以降は立ち位置を修正し、「最初は少し後ろでプレーしてしまっていたので、前で構えるようにした」とそれまでより前へ出て主導権を握りにいった。レシーブでも「前で攻めていくようにして、サービスも前に出した」ことで、相手への圧力を強めた。バッククロスの強打で得点を重ね、「バックで優位を作れた分、フォアにも展開できた」と3ゲーム連取でフルゲームへ。しかし最後は相手が粘り強さを発揮し、3―4で敗れた。
「ベスト4、準優勝、そして優勝を目指して頑張る」(木方)。全日本学生選抜選手権へ。磨き上げた戦術と競り合いでの強さを武器に、さらなる躍進を目指す。
[杉本菜緒]
試合後のコメント
木方
――今大会を通しての収穫と課題をお願いします。
「練習でやってきたことはある程度出せました。ただ、上位選手に勝つためには、競った場面での戦術判断や経験がまだ足りないと痛感しました。もっと強い選手と戦いながら、経験を積んでいきたいです」
芝
――次に控えるのば全日学選抜です。意気込みをお願いします。
「今大会はベスト16で終わり、まずベスト8に入りたかったので悔しさがあります。全日選抜ではベスト4、準優勝、優勝を目標に頑張りたいです」
関連記事
RELATED ENTRIES

