江川1位発進 元榮は『光る君へ』を披露/東日本選手権
10月24日、全日本選手権(全日本)出場をかけた東日本選手権(東日本)が開幕した。1日目はシニア女子SP(ショートプログラム)が行われ、江川マリア(政経4=香椎)が67.82点で堂々の1位スタート。元榮愛子(商3=目黒日大)は9位につけた。シニア女子は全日本出場の3枠をかけ、明日のFSへ向かう。
◆10・24〜26 東日本選手権(山新スイミングアリーナ)

昨年の東日本王者の江川は名前の由来となった『アヴェ・マリア』を披露した。伸びやかなスケーティングで世界観をつくり、終始笑顔で滑り切った。冒頭のコンビネーションジャンプを成功させると、3回転ルッツ、2回転アクセルも難なく成功。スピン、ステップともにレベル4を獲得する見事な演技を見せ「今回は一つ一つどれをとっても取りこぼしのない出来栄えの良い演技を目指してやってきたので、しっかりとそれを出せた」と演技終了後にはガッツポーズ。今季自己最高の67.82点で首位となった。「今大会はSPとFS(フリースケーティング)どちらもそろえるということを一番目標に練習してきたので、しっかりフリーも落ち着いてできたら」と2年連続の優勝へ明日のFSに挑む。

(写真:『光る君へ』を披露した元榮)
元榮は「去年ドラマを見ていてすてきだなと思って選んだ」という大河ドラマ『光る君へ』のテーマソングを用いた新プログラムを披露した。ドラマの登場人物である藤原彰子をイメージしたという水色を基調とした衣装に身を包んだ。ピアノとハープが印象的な曲調で幻想的な世界観を表した。冒頭のコンビネーションは回転不足となり、続く3回転ルッツは転倒してしまう。それでも2回転アクセルは着氷し、46.24点で9位となった。「やはりルッツは転びたくなかったなと少し残念な気持ちになった」と演技終了後は悔しそうな表情を見せた。FSについては「気持ちを切り替えて、今自分ができることを出し切れるように頑張りたい」と意気込んだ。
[野原千聖]
試合後のコメント
江川
ーーSPのプログラムはご自身の名前の由来になった『アヴェ・マリア』ですが、滑っていて背中を押されるような感覚はありますか。
「やはり最初の曲が流れた瞬間から、自分の中で落ち着いて、どんなに緊張している場面だったり、どういった場面でもすごく曲に助けられているというのは今シーズンこの曲を滑ってきてずっと感じていることなので、すごく曲にも助けられている部分もあるのかなと思います」
ーー今大会は全日本の出場枠が3枠ですが、どういう目標設定で挑まれていますか。
「優勝は自分の演技次第だったり、その時の状況によって自分だけでは左右できるものでもないかなというふうに思っていて。今大会はSPとFSをしっかりどちらもそろえるというのを一番目標に練習してきたので、しっかりフリーも落ち着いてできたらいいかなというふうに思っています」
元榮
ーー今回の演技を振り返っていかがでしょうか。
「全部のジャンプが危なくなってしまって、ルッツも転んでしまったので、悔しいなという気持ちはあります」
ーー誰かイメージしている人物はいますか。
「彰子様(藤原彰子)という登場人物がいてその方ですかね」
ーーでは衣装はその方をイメージされているのでしょうか。
「(藤原彰子が)水色が好きみたいな。多分そんな感じで写真があって、それを見せて作っていただきました」
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